Monthly Archives: 2月 2020

現場巡り

朝から工事途中の新築住宅の現場で、状態を確認させていただきました。

 

4世帯が住まうという稀な住宅であります。

 

1階には皆が集うことのできる食卓があります。

 

そこには、2階まで貫く吹き抜けがあり、そこに降り注ぐ光が、なんとも心地よく、昇天するようでした。笑

 

 

つづいて車を走らせて、リノベーションの建物調査。

 

既存の構造を調べるために、屋根裏に上がり、梁を1本1本サイズと組み方を測りながら、その場で簡易な図面を描きます。

 

 

梁の上を歩いて移動するのですが、一歩踏み外すと天井を突き破ってしまうので、慎重に慎重に移動しながら測って描いて、心が折れそうになります。笑

 

そして、次は店舗工事の現場へ。

 

内装が仕上がってきて、概ね全貌が分かるようになってきました。

 

一際目を引くコンクリートのカウンターが、とても可愛らしく、仕上がりが楽しみです。

 

 

最後は、OB客さん宅へ行き、少しだけ作業と雑談をして一日が終わりました。

 

全て違う様相の建築ですが、日々いろんな建築を味わえてとても幸せです。

 

工務店さん、職人さんも、たいへんですが本当に感謝です。

 

何年も建築に携わっていると、慣れて新鮮さがなくなるのは、人間なので仕方がないことですが、新鮮さがなくなっても尚、現場で嬉しい気持ちになるのは、とてもとても有難いことです。

 

新鮮さはなくなれど、嬉しさが持続する限り、新しいものを生み出す活力となります。

 

建築と出会えてよかったと、改めて思った一日でありました。

 

 

 

 

ハンセムとオムドム

先日、お施主さんとキッチンのショールームで打ち合わせでした。

 

今回のプランでは、キッチンとダイニングテーブルが一体となった提案でしたので、キッチンを製作する必要があります。

 

セミオーダーキッチンとして、韓国のメーカーである「ハンセム」の大阪ショールームを訪ねました。

 

セミオーダーといえど、かなり自由度の高いキッチンプランができて、営業の方もとても親切で熱心です。

 

 

その熱心さの度合いは、仕事を超えて、プライベートまで至るようです。

 

私が、テキーラ愛好家だと知り、わざわざ神戸のテキーラバーに飲みに行っていたようです。

 

私の場合は普段から、営業とかそういう意識はありませんし、お客さんを知るために、勧められた映画やお店などは、極力行くようにしています。

 

相手の趣味趣向を知って建築に活かせる、この上ない近道であるからです。

 

そのような感覚を、「ハンセム」の営業さんにも受けました。

 

最近は、メールでの営業や、電話営業が多いです。

 

中にはアポなし訪問で、御社はどのようなお仕事をされていますか?という驚きの営業など、凄まじいものも稀にあります。笑

 

お客さんのお家の設計ですから、テキーラを飲みに行ったからと行って、そしたらここで決定というわけではありませんが、その行動に一縷の信用はあります。

 

我々は、お客さんのために、そして自分たちの建築哲学のために、建築を行います。

 

そして、建築は建てたら終わりではありません。

 

その建築がお客さんと共に生き続ける間、我々も共にいなければなりません。

 

だから、信用できる人たちと、建築をすることは、私にとってとても重要なことなのです。

 

打ち合わせの終わりに、営業さんに近くでランチできるところを教えてもらいました。

 

ロースカツオムドムという、何やら面白そうなメニューのあるお店を勧めてくれました。

 

もちろん、立ち寄り注文すると、オムライスにロースカツがのった料理でした。

 

 

オムドムの意味が理解できません。

 

店員さんに聞くと、オムライスとドミグラスソースで「オムドム」と教えてくれました。

 

いやっ、それやったら、オムドミなんちゃうん?

 

と、心で呟きましたが、店員さんも忙しいでしょうから、オムドム。。。という名前で飲み込みました。笑

 

未だに「ム」が納得いきません。

 

きっと「ハンセム」さんが解明してくれるでしょう。笑

 

 

 

 

 

服について考える

ここ数年、年間で服を買うのは、インナーと下着のみという状態が続いています。

 

それも、きまった所の同じものばかり。。。

 

シャツもパンツも靴下も全く同じで、同じ色ばかりです。

 

靴も傷んでは、同じものを繰り返し買ってます。笑

 

これはこれで、服装を考えるという時間を無くせますし、靴下に至っては、パっと手に取った一対が違うものになることもありません。

 

若い頃は、頻繁に服を見に行ったり、買ったりしていましたが、ある時からぱったりと途絶えました。

 

寒い時は、暖かくなるもの、動きやすいものといったように、機能性重視というか、何着てても人は変わらないでしょという考えになりました。

 

あとは、歳を重ねて、より自然体になったのかもしれません。

 

だから、冬のアウターといえば、主に2着しかありません。。。

 

これを着まわすわけですから、定期的に合うお客さんの中には、ずっと同じやんと感じている方もおられるでしょう。笑

 

かといって、何でもいいというわけではありません。

 

色合い、素材、全体のフォルムについては、自分なりの決まりがあります。

 

 

だから、新しく新調しようとしても、なかなかイメージにハマるものが見つからないのです。

 

明確にイメージがあるので、服を見に行っても、イメージ通りでなければ1軒あたり5分もいらないくらいです。

 

店内をばっと見渡して、瞬間で無いと判断することもありますし、目星をつけて近づいてハンガーを分けて違うといった感じで去ります。

 

試着に至るのは、ほんとに稀です。

 

10年単位で着ることを前提としているので、歳とったらどうかとか、日常的に楽に着られるかなども判断基準です。

 

あとは、流行りとかで選ぶことは絶対にしないですね。

 

みんな自分に合った色があるし、形もあります。

 

だから、服を見るときにお洒落とかという感覚はなく、自分に合うかどうか、自分の存在に合うかどうかという感じで選びます。

 

お洒落というのは、服装を指す言葉ではなく、その人を指すことだと考えています。

 

勘違いされそうですが、シーズンの流行りを着ている人を否定でいているわけではありません。

 

それはそれで、自己表現だと思いますし、それでうまく自分を伝えることができるのなら正解だと思います。

 

しかし、ダメなのは、みんなが着てるからとか、今これを着ないと置いていかれるとかで、服を選ぶことです。

 

そういう服の選び方をすると、中身がなく服だけが一人歩きすることになるからです。

 

そんな中、今日、街中で限りなくイメージと近いものに出会いました。

 

サイズに違和感があり、別サイズを他店から取り寄せてもらうことになりましたが、きっと10年以上私の体の一部になってくれるような気がします。

 

そう、服は着るものではなく、一体化するものなのです。

 

裸で生活できる世の中であれば、そもそも服は不要なものですから、一体化するという感覚がふさわしいと思います。

 

こんな偉そうなこと書いてますけど、勝手に購入を決めてしまったので、嫁さんに怒られるかも。。。汗

 

10年以上は着るので許してください。。。