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丘の上の保育園 上棟

丘の上の保育園の工事が順調に進んでいます。
そして、先日、棟が上がりました。

 

 

一部2階建ての建物ですが、横の広がりがあり、かなり大きなボリュームです。

 

何より苦労したのが、構造計算です。

 

建物が平面的に2段階折れ曲がっていることと、屋根の勾配がひねっている形状であること、そして内部空間がほとんど吹き抜けていることで、屋根の水平耐力を軸組みを通して下階へ移行させるという部分に苦労させられました。

 

 

その苦労は、こうやって上棟すると、報われるのですが、何より複雑な加工をしてくれたプレカット業者さん、それを綺麗に組み上げてくれた大工さん、その指揮をとってくれた工務店さんに、感謝です!

 

未だに毎度思いますが、建築には、多くのひとの力が必要で、その積み上げにより成るということに、醍醐味があるのです。

 

そして建築は、新たな出会いもあり、いろんなひとと、共に考える機会があり、いろんなひとを知ることができる、とても貴重な仕事です。

 

自分で、設計事務所を構えて8年目になりますが、今も皆は協力してくれる環境に、感謝です!

 

明日は今日よりも良いものを造ろう!というガウディの言葉が、改めて脳裏によぎります。

 

忙しさのあまり、ゆっくりとこういうことを考える間がない中、ふとブログを書きながら、奮い立たせています。笑

 

さあ、今日よりも明日!先へ進むために!

 

 

 

 

丘の上の保育園 基礎配筋

長い計画の末、基礎工事にまで至りました。

 

敷地の形状に沿って2段階に折れ曲がった建物形状となったのは、園庭を確保するためでした。

 

 

可能であるならば、子供たちが、すぐ外で遊べる環境がいい。

 

保育園の建築には、園児一人あたりの面積や、人数による園庭の面積など、決まりがあります。

 

小規模な場合、近くに公園などがある場合は、園庭は必ずしも必要ではありません。

 

特に都心部では、気軽に外で遊べる環境が減りました。

 

子供のころは、そこらじゅうで、遊びました。

 

今は、いろいろと窮屈になりました。

 

外を感じることは、とてもいいことです。

 

いろんなものが発達して便利になったことは、それで素晴らしいし、でもそれ以上に、外で得るものは多大です。

 

太陽を浴びたり、影を追ったり、暑さを感じたり、寒かったり、風を感じて、何かを思いついたり、何かを工夫したり、身を委ねてみたり。

 

この保育園で、少しでもそういったことが生まれるように、そんな建築になるよう、現場を進めていきます。

 

今月中には、上棟です。

 

楽しみと期待で、工事が進んでいきます。