Monthly Archives: 8月 2017

姫路市のグループホーム竣工直前

昨年より姫路市で進めているグループホームがもうすぐ完成です。

 

2階建ての木造建築ですが、入居者さんのスペースは1階部分で中庭を挟んで2ユニットが翼のように配置されています。

 

 

2階建てで1階層ずつに1ユニットというグループホームが多いですが、敷地に恵まれていたため、ユニットを完全分離するのではなく、緩やかに分けて各ユニットの入居者さんたちが、顔を合わせることができるように計画しています。

 

2階は主に研修や会議のスペースになっています。

 

防犯上、窓格子が必要ということで、壁全面格子にしました。やりすぎましたかね。。。

 

 

しかし、この格子の風合いがやさしくも暖かな雰囲気を醸し出しています。

 

内部は温かみのある空間とするために、不燃認定を取得した突板の天井としています。

 

 

共用のリビングダイニングキッチンは自然に集える場所として、できるだけオープンな空間として、屋外テラスや和室にも接続し、多様性も同時に備える場所としています。

 

入居者の方々に有意義に過ごしていただきたいと思っています。

 

もう少しで完成です。

 

 

 

 

照明シェード製作と強度試験

裸電球を利用した3パターンの照明シェードが完成しました。

 

エポキシ樹脂で強度アップを図ったシェードです。

 

まずは強度試験をしました。

 

高さ120cmからの自由落下試験。

 

 

みごとにヒビひとつ入らずクリアです。

 

ガラスなら木端微塵です。

 

まずは強度アップに成功です。

 

それでは、3作品の紹介です。

 

●№1 WHITE BUNNY

 

 

白い網タイツを被せて、その上からエポキシ樹脂でコーティングしています。
網にエポキシが染み込み、電球と一体となり、さらなる強度アップを実現しています。
この作品のデメリットは、女性用店舗で網タイツを購入しないといけないこと。。。

 

 

●№2 GORDEN ROE

 

 

黄金のイクラ。金ラメをエポキシに混ぜて、全体のコーティングとともにガラスの内部にエポキシを流し込みました。
イクラのように、目玉のように、なかなか威圧感のある作品です。
エポキシの塊がある正面からの衝撃に極めて強くなっています。
この作品のデメリットは、なんか気持ち悪いということ。。。

 

 

●№3 TASOKARE

 

 

誰そ彼、または黄昏。
№2と同じく、金ラメをエポキシに混ぜ、表面および内面をシンプルにコーティングしました。
3作品の中で最もスタンダードな作品ですが、趣があり光の陰影が霞んでとてもキレイです。
黄昏を古くは「たそかれ」と言い、江戸時代以降「たそがれ」となった。 薄暗くなった夕方は人の顔が見分けにくく、「誰だあれは」という意味で「誰そ彼(たそかれ)」と言ったことから、「たそかれ(たそがれ)」は夕暮れ時をさす言葉となった。
この作品のデメリットは、映画「君の名は」の主題ともいえる言葉「誰そ彼」にちなんでミーハーに作ってしまったこと。。。

 

皆さん、どの作品がお気に入りですか?

 

お施主さんの反応が楽しみです。

 

 

 

 

カテゴリー : pickup | 照明

投 稿 日 : 2017年8月4日

屋外照明シェード強度アップ&視認性アップ

先日OB客様から、屋外門柱の照明が破損してしまったという連絡を受けました。

 

その照明はグランデザインのお手製照明でした。

 

様々な照明を検討した上で、その場所にふさわしいものは、製作するしかないという答えにいたり、屋外でも裸電球のようにシンプルに透明に光るシェードを造りました。

 

裸電球をそのまま屋外で使用すると、漏電してしまうので、LED電球を覆うように白熱電球のガラス部分をシェード代わりに改造したものでした。

 

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シンプルでやさしく光る照明はこのお家の入口に静かな境界をもたせてくれていました。

 

ただ強度と昼間の視認性に問題があり、宅配業者さんが気づかずに破損させてしまいました。

 

強度面では、ガードを付けるなど検討しましたが、やはりこの裸電球の形状に拘ることにしました。

 

しかしこの形状で強度を上げるのはどうしたものか。

 

そこで試用したのが、エポキシ樹脂です。

 

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エポキシ樹脂でガラスの表面と裏面をコーティングすれば、強度は格段に上がるはずです。

 

コーティングしたガラスを硬いもので叩いても、ヒビは入るけど、エポキシ樹脂皮膜を破ることはできません。

 

さて事務所でスタッフ全員でどのようにするか相談しながら、実験を繰り返し、3パターン製作することに至りました。

 

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№1 WHITE BUNNY
№2 GORDEN ROE
№3 TASOKARE (誰そ彼。映画「君の名は」の主題ともいえる言葉。黄昏。)

 

さあ、なんのことか分かりませんよね。

 

内容の説明はまたのブログで。

 

 

 

空間を支配する照明

先日、住宅の引渡しをしました。

 

お施主さんのご要望で全体的に余白を持たせた仕上がりになりました。

 

この住宅のコアである吹き抜け空間。

 

そこにお施主さん支給の照明が吊り下げられました。

 

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イサムノグチ氏の照明が吊られ、空間がぐっと引き締まりました。

 

内部の障子も照明と同調をはじめ、息吹はじめるように、空間に躍動感が生まれます。

 

素晴らしいデザインの照明は空間を歪ますことができる、若しくは周囲を引き上げる力がある。

 

今回の建築はそういう感覚を分かりやすく体験できるものでした。

 

照明により建築空間が大きく変化します。

 

想像した空間を実現するために、どのような照明計画とするかは、とても重要なことなのです。