Category Archives: 日本建築

建築に夢をみた

「建築に夢をみた」
安藤忠雄さんの有名な著書があります。

 

私も建築に夢を見ました。

 

言葉としての夢とは、「現実がもつ確かさがないもの」という意味です。
ですが、私の持つ夢というのは、理想(考えうる最も完全なもの)に限りなく近い意味を持ちます。

 

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これは建築学生時代に描いた建築に対する夢の形です。
未だにこれを見て素晴らしいと思ってしまいます。
成長していないのか?と考えますが、そうではなく、実務をしていない頃の何の縛りもない頃に考えた
自分の中で最も誠実な建築の形だと認識できるからです。

 

おそらく自分の建築の最善とは、知識・経験・哲学を養いながらも、あの頃のように純粋な建築の形を生み出すことだと思っています。

 

これを原点回帰というのでしょうか。
ガウディの思想に憧れ、まだバルセロナに訪れていない、妄想だけのときの湧き上がる感覚を、枯らさないようにそこに向かおうと昔のスケッチを見て改めて考えました。
建築を始めたころに戻る。
不思議な感覚ですが、とても強い気持ちになります。

 

 

カテゴリー : 日本建築

投 稿 日 : 2016年3月28日

本日!神戸北野坂 中国菜群青グランドオープン!

本日、2016年1月7日、神戸の北野坂の地下深くに本格中華料理のお店がグランドオープンします。

 

深海をイメージした神秘的な店内で、本格中華料理をいただく、今までにこんな中華料理のお店はないでしょう。

 

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安藤オーナーから、深海というコンセプトをいただいてから、そのコンセプトの建築的ありかたを考え続けました。
その答えを出すのは容易ではありませんでしたが、空間として素材としてすべて建築的に意味を持たせたものとすることができました。
それを形にできたのも、工事に携わってくれた職人さんたちのお陰です。

 

偽物は造りたくない。
何をもって偽物というのかは不明確ですが、私にとっての偽物の定義とは、
その物がそこに存在する強い意味を持たず、造り手の思いが込められていないもの。

 

その自分なりの定義のもと本物を造ることができました。

 

この空間に張料理長の本物の料理と、武中マネージャーの本物のサービスが合わされば、
真に本物の中華料理店となるのは間違いありません。

 

そしてこのお店が地球上の人を繋ぐための大きな循環を生み出せるようにという思いを込めて、地球を一巡する深層海流のルートをモチーフにしたお店のロゴを考えました。

 

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中華料理の新たな起源となるように、そして多くのひとの素晴らしい記憶となるように、
「中国菜群青」いよいよグランドオープンです。

 

貴重なお仕事をご用命いただきました安藤オーナーに心から感謝するとともに、
「中国菜群青」の繁栄を祈念いたします。

 

○中国菜群青○
神戸市中央区山本通1-7-9ブーミン北野B1F
TEL 078-241-3878
http://www.gunjokobe.jp/

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カテゴリー : 日本建築

投 稿 日 : 2016年1月7日

「中国菜群青」内装仕上工事オンパレード

北野坂の本格中華料理のお店「中国菜群青」の内装工事のオンパレード。

 

まずは、お店のファサードを飾る破砕タイル。
タイル屋さんが、一枚一枚カットして調整してパズルのように張ってくれています。
面積は小さいのですが、手間と時間のかかる作業です。

 

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次は客席のそびえる支柱の塗装工事。
塗装といっても普通の塗料ではありません。
ミダスメタルといって、金属の銅の塗料を使用しています。
このためにはるばるドイツから塗料が届きました。
塗装屋さんが銅研磨しているところです。

 

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そして、客席カウンターの研ぎ出し仕上げ。
左官で仕上げた赤褐色のカウンターをみんなで研磨しています。
みんなで一日中磨き続けて、美しい風合いへと近づけています。

 

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すべて難易度の高い、そして繊細な仕事です。

 

それぞれの職人さんたちが、難易度の高い仕事に対してプライドと思いを込めて、
このひとつのお店のために仕事している様は、なんとも言えない凄さと心強さを感じます。

 

スポーツでいうと、ワールドカップのような感じでしょうか。
普段別々に仕事をしているスペシャリストたちが、ひとつの目標に向かって結束し、
その目標を達成する。

 

そんな素晴らしいお店が完成するまで、もうしばらくです。
お店がオープンしたら、本格中華料理を楽しむとともに、こういった内装も楽しんでください。

 

 

 

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投 稿 日 : 2015年12月15日

版築の塀 デザインではなく表情

三木市で版築の塀を造りました。

 

職人さんや学生さんなどいろんな人で造りました。

 

今日は朝から型枠バラシでしたが、無事に仕上がりました。

 

版築というのは、配合した土を何層にも突き固めたもの。
その配合や突き具合などによって、仕上がりの表情が変わります。

 

だから今回の版築もこれに携わった人達が造り出した表情ということになります。

 

デザインとかではなく表情。
それを造りあげるために自然に出来上がった表情。

 

造るために行った行動が仕上がりの表情に。
今回だけの表情。

 

そんな魅力的な塀が仕上がりました。

 

そして造り手の表情も渋い!

 

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投 稿 日 : 2015年10月19日