Category Archives: 新築物件

細長い敷地

細長い土地に住宅のプランをすることになりました。
敷地図面を見れば見るほど、細長いな~。

敷地図面

現地はもっとインパクトがあります。

でも特殊な条件になるほど、燃えてきます。
ある程度の比率の四角形のほうが、良い家となるように思われる方が多いようですが、
かえって特徴のある土地のほうが、良い家が生まれたりします。

建築設計をされている方なら、まさに腕の見せ所といった感覚ではないでしょうか。
しかしおもしろければ良いというものでもありません。
住宅というものは人が住むものですから、
あまりに逸脱したものを考えると、ただのエゴになってしまいます。

施主さんの求めるであろうことを想像しながら、
この細長い敷地ならではの家を考える。。。

敷地の条件と、施主さんの条件を全て頭に叩き込んで、
数日間あたまの中で想像しながら練り込みます。

寝る前がいちばんいいです。
心身ともにリラックスしているときが、いちばんいいです。
カリカリ紙に向かうだけだと、合理的すぎて想像力のないプランになりそうなので。。。

寝る前にといいながらも、すぐに寝てたりして。
最近寝付きがいいから、短い間で考えないと。。。

カテゴリー : 新築物件

投 稿 日 : 2013年1月26日

5年ぶりバルセロナ

約5年ぶりにバルセロナへ来ました!
5年ぶりのバルセロナ
5年前は西洋建築の勉強のために。
今回はバルセロナに住む友人がカフェを現地で開業するので、
少し前から、現地に住む日本人建築家の方と協力してデザイン提案を行ってきました。
現地に住む日本人建築家の方については、ブログ掲載のOKがもらえれば
改めて書きますが、友人とその方と実際に現地で打ち合わせをするためにバルセロナに来ることになったわけです。
最近はスカイプなど、現地に居なくても打ち合わせができる便利な時代になりましたが、
デザインの提案をする以上、実際に現地も見ないでするということは、ただ漫画を描いているというだけにしかならないと思います。
店舗の改修ということで、決まった大きさの空間は既にそこに与えられていますが、
そこに訪れる人の感覚は、その人たちのものであるのです。
日本での仕事が忙しいので、バルセロナに行くことの決断を迷いましたが、
友人もしくはお施主さんに相談されて、イメージだけの提案で後々「よかったね。」などとは
建築の仕事を本気でしている人なら言えないのではないのでしょうか。
現地での職人さんや材料の手配、デザイン提案に至るまで、現地に滞在している某日本人建築家の方が
親身に協力してくださっているということもあり、私自身も依頼された以上、中途半端なことではいけないのです。
ということで、
バルセロナ時間の夜23時頃にようやく友人宅に到着しました。
住まいはサグラダ・ファミリアのすぐ近所です。
5年前もバルセロナに着いて真っ先に訪れたのが、このサグラダ・ファミリアでした。
夜中でしたが、5年前に初めて見たときよりも、今回のほうが、
幾分大きく、尊厳たるものに見えました。
それは工事が進んでいるからということではなく、自分自身の意識の問題なのかもしれません。
5年ぶりのバルセロナ
ガウディに憧れて勉強しに来たときよりは、少しは私自身も大きくなれているのかもしれません。
自身が成長し、見える範囲が大きくなると、対象のものも大きくなるということです。
自身の成長とは自分では分かりにくいものですが、対象とするものの見え方の違いで認識できることは
大いにあると思います。
上の役職となり、今までの先輩や上司が言っていたことが少し分かってきたような気がするというのも、
同時に上司という対象が大きく見える瞬間なのだと思います。
明日、現地にて打ち合わせを行う予定です。
今日はひとりテンションが上がり過ぎて、現在午前3時半となっても眠たくなりません。。。
友人は先に眠りについてしまいました。
バルコニーからサグラダ・ファミリアをもう一度拝んでから眠りにつきます。
Buenas noches.
Hasta luego.
5年ぶりのバルセロナ
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カテゴリー : 新築物件

投 稿 日 : 2012年5月8日

The House Of Oriental

つい最近、とある物件の引渡しを終えました。
とても良い空間、良い雰囲気に仕上がったと思います。
The House of Oriental4
仕上げ工事が多様なお家でしたので、仕上がりに不安を感じていました。
想像している感じに仕上がるのかどうか・・・。
梁や柱を見せる配分はこれで良かったのか、木とその他の素材はうまく共存できるのか・・・。
そして、建具の取手や照明はお施主さんの支給です。
手洗いの陶器も陶芸家の先生に頼まれたものでした。
どれも、単独で見ると、キワドイものばかりです。(悪い意味ではなく・・・)
これらが全てうまく融合するのだろうか?
しかし、完成してみると、
これらのキワモノがギリギリのラインで建物と一体になっている・・・そんな感覚でした。
The House of Oriental3 The House of Oriental7
The House of Oriental5 The House of Oriental6
The House of Oriental1 The House of Oriental8
もう少しでもずれると飽和状態になりそうな感じです。
デザインの飽和状態、つまりやり過ぎという意味です。
何事もギリギリ飽和状態になる手前が、一番良い状態なのではないかと実感しました。
とても素晴らしい経験です。
何よりお施主さんのシビアな感性に驚かされました。
ほんと素晴らしいですね。
The House of Oriental2
上の写真に写るのは最終の確認をする、敏腕現場監督のHさんと私。
敏腕監督Hさんは1日睡眠2時間で十分だそうです。
完全に飽和状態。。。
この写真を撮影した同僚のIくんは言いました。
「2人とも髪切れよっ!!」と・・・。
2人の髪も飽和状態。。。
結構ありそうですね、飽和してしまっているもの。
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投 稿 日 : 2010年7月7日

スキップフロアのお家上棟

つい先日、神戸のとあるところに建築中のお家が上棟しました。
スキップフロアのお家です。
スキップフロア1
北側斜線の影響で、建物の半分の高さを低くしたことによって、スキップフロアになりました。
そのお陰で、下がっている部分の天井の高さがいつもより、低い!!
スキップフロア2
梁の下で2.1mです。
建築基準法の居室の天井高さの最低寸法キープです。
個人的には後15cmほど、下げたいところですが、前述の規定と、お施主さんの身長も高いので・・・。
床梁の高さが違うことも、普段の構造検討よりは少し複雑ですが、この建物の一番の難所は屋根の梁の組み方でした。
屋根は登梁で構成されていますが、寄棟屋根部分の組み方を検討するのに苦労しました。
登隅木に対して、勾配のついた梁や、水平梁が結合されています。
プレカット屋さんが、「う~ん・・・現場合わせですね~。」というと、
工務店の監督さんが、「えっ」と言います。
なんとか、一箇所を除いて全てプレカットで対応してもらえました。
とても綺麗です・・・。
スキップフロア3 スキップフロア4
仕上げで隠れてしまう梁も多くあるので、木架構の美しさを味わえるのは、この上棟の日が一番です。
いや~実にもったいない
スキップフロア5
きょ~れつに挟まれています。
あの真ん中の木は皆に押さえ込まれて、苦しいのでしょうか?
それとも、皆に頼られて幸せでしょうか?
ボクはどちらでもない気がします。
ただ自分の役割を果たしているだけだ[emoji:e-2][emoji:e-2]という男気(木)を感じます・・・。
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投 稿 日 : 2010年4月28日