Category Archives: 新築物件

サントリーニ島のような店舗工事打ち合わせ

サントリーニ島のような某店舗の工事打ち合わせでした。
お施主さんにイメージを気に入ってもらい、工事着工に向けて動き出したので、
各工事担当者が集まり、工事の方法、工程などの打ち合わせを行いました。

サントリーニ島のような店舗工事打ち合わせ

この部分はこのように仕上げようとか、ここは先にこのようにしておくとか、
意見を出し合いながら打ち合わせは進みます。

なんといっても、一番の検討箇所は、サントリーニ島の青いドームのキッズコーナー。
どのように構築すればうまくいくのか。

費用をかければいくらでもやり方はあります。
でも、そんなやり方をすれば、その物体の存在自体が傲慢になりその空気感を乱すことになります。

しかし、限られた予算内で最高のパフォーマンスを見出すことができなければ、陳腐な感じにもなります。

ある工事関係者がよく発する言葉。
「創意工夫」

いい言葉です。
限られた条件の中で最高の答えを出す。
そこには創意工夫が必要です。

これがなければ、我々が存在する必要もないし、
必要以上の費用をかけて傲慢なものを造り出すか、諦めるかだけです。

創意工夫して生まれたこの青いドームの物体が、この空間に新たな空気を漂わせてくれるでしょう。
そしてそこに存在する意味をここに訪れる人の感覚の中で分かってもらえるはずです。

カテゴリー : 新築物件

投 稿 日 : 2014年5月21日

明石市のサントリーニ島?

明石市の某店舗のイメージがまとまりました。

ギリシャのサントリーニ島のドームの青を店舗内に取り入れたいという、ご要望がありましたので、
ドームどころかサントリーニ島にしてしまえと思い仕上げました。

ドームはキッズコーナーで、その他のボコボコしたものは、飾り棚兼やんわりとした目隠しとしています。

明石市のサントリーニ島?

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プランヒアリングのときに、
「高宮さんなら、知っていると思います!」と見せていただいたサントリーニ島の写真。

あれから寝る前とかにサントリーニ島の写真を何度も眺めていました。
ドーム屋根の鮮やかな青を、どのように店舗内におさめたらいいのか?

何度も写真を見ているうちに、サントリーニ島を結構な距離散歩した気分になってきました。
通路部分の手摺壁の高さや、傾斜の加減、時折現れる植栽など、すごく近くに感じるようになりました。
エーゲ海の塩の香りや、若干湿った海風など、そんなことも感じているような。。。

エーゲ海へは前に行ったことがありましたが、サントリーニ島へは行けませんでした。
今度は行ってみたいなぁ~と、そんなことを考えているうちに、
プランのイメージもどんどんまとまっていきました。

このプランが、もし実現できれば、
妄想したような、爽やかな空間を感じることができるでしょう。

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投 稿 日 : 2014年5月13日

養父市某施設建築プレゼン

今日、養父市にて某施設の建築計画のプレゼンに行ってきました。

2週間で建築計画プランをまとめ、プレゼン資料の作成まで行わないといけなかったのですが、
その間にプランを3回も再考しました。

住宅の計画とは違い、店舗の新築は、多くの人が利用し、また多くの人が目にするので、
さまざまな視点で計画しなくてはなりません。

直近に竣工した、久美浜湾沿いのベイクックというレストランは、久美浜湾という最高のロケーションがあったので、
建築コンセプトが明快で、それを主体に設計することができました。

今回の養父市の敷地は、外的要因として、久美浜湾のような強烈なものはなかったので、
内部の空間と平行して、外的要因の追求に試行錯誤を重ねました。

敷地を見て、要望を聞いて、ひとつの空間のあり方が浮かんではいたのですが、
それを建築的に当てはめていくことにとても時間が掛かりました。

最初のプランでは、外部と内部の空間の境界がうまくいかず、2回目はそのプランを改良しましたが、やはりうまくいきませんでした。

時間がないとはいえ、そんな納得のいかないプランのまま進めるわけにはいきませんので、もう一度考えをリセットして考え直した結果、
段階的に、外部から内部の空間につなげるという考えに至りました。

外部→半外部→内部といったように、建築の壁ごしに内外が分かれているのではなくて、空間で内外を分けるというプランにしました。

このプランでは外周の格子に囲われた中に、部屋ごとの分棟の建物が通り庭によってつながれています。
外から見れば、一つの建物ではあるけど、その中に入ると最小単位の町?というイメージでしょうか。

これですべての各室から通り庭を望むことができ、やさしく落ち着く空間が生まれます。

昼間は、外周の格子の隙間から柔らかく内部が見え、夜はその内部の光が外へ溢れ出します。
夜は行灯のように、静かに温かく辺りに灯りを与えるでしょう。

養父市某施設建築プレゼン

養父市某施設建築プレゼン

養父市某施設建築プレゼン

そういえば学生のときにこのような住宅のプランをしたことを思い出しました。
格子を使う意味合いは、今回の計画とは違いましたが、外に漏れる光は学生時代のプランとよく似てます。

似ているけど今のほうが、良い光となっているようにも思います。
学生時代は演出という要素が大きかったように思います。
言い方を代えれば、わざとらしい。。。

でも今は、意味を持ち、それを自然に利用できて、周りへの影響も適切であるように思います。

学生時代の自分に進化してるよって教えてあげたいですね。
今も建築というものへの試行錯誤は続いていますが、
学生時代は、考えすぎて思考が混沌としていましたから(笑)

さてさてお仕事しましょ。

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投 稿 日 : 2014年5月12日

豊岡市デイサービス構造計算完了!

ようやく設計中の豊岡市のデイサービスの構造計算が完了しました。

規模も大きい上、積雪による荷重を見込んで計算しなくてはならないので、
なかなか手強かったです。

豊岡市全域が多雪地域になっており、
積雪荷重として、積雪深さ1.5M、積雪単位荷重30.0N/㎡/cmを考慮して計算します。
この荷重がかなり効きます!
トミーモリソンのパンチくらい効きます!(誰~)

許容応力度計算で試しにこの荷重を考慮せずに計算すると、
ある程度スムーズに構造計算を終えることができました。

木造の軸組みを力の流れとともに、無理のない架構にし、
更に、建物の内部空間の構造材の見え方や、設備などによる壁貫通の可能性を考慮し、
耐力壁の位置も調整します。

建物の重心と剛心をできる限り近づけ、偏心による構造負荷の少ない建物を考えることで、
同じ耐震性であっても、より安全な建物になります。

難易度の高い構造計算を終えたときは、毎回清清しい気持ちになります。
下の写真の右側モニターがその私の気持ちを、この上ないほどよく表してくれています。

豊岡市デイサービス構造計算完了!

当物件の設計はまだ序盤ですが、ひとまず一息といった感じです。

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投 稿 日 : 2014年4月11日