Category Archives: 新築物件

グランデザイン年末年始休暇

今年もあっという間に残りわずかとなりました。

 

12/29~1/4は営業をお休み致します。

 

今年最終日まで予定が入っているので、まだまだ気を抜けませんが、今年残りの日数を全力で取り組みたいと思います。

 

今年も多くの建築に携わることができました。

 

それに加えて、グランデザイン一級建築士事務所が、株式会社グランデザイン一級建築士事務所へ法人化した年でもありました。

 

忙しく充実した年を過ごせたのも皆様方のお陰であると、心より感謝している次第であります。

 

今年製作した模型の数を数えると、16棟ありました。

 

ひと月に1棟以上のペースで新しく生まれる建築について考えられたことは、建築冥利に尽きるほど有難いことであります。

 

これを糧に来年も素晴らしい建築を生み出せるよう邁進して参ります。

 

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連日の上棟

先週連日で上棟がありました。

 

神奈川県と兵庫県、関東と関西で連日でした。

 

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おもしろいのは、関東では上棟式をほとんど行わないということです。

 

関西では全てではありませんが、略式の上棟祝をします。

 

木造建築の過半に大工さんが携わるわけですから、大工さんとお施主さんが直接顔を合わすということはとても大切なことだと考えています。

 

どのような人が住むのかということを知るか知らないかでは、間違いなく作業も違ってくると思います。
そこに住む人の思いというものが、少しでも分かれば自然と力が沸いてくるでしょう。

 

ということもあり、関東でも上棟式を行いました。

 

そして上棟といえば、建物が一気にその存在を現す時です。
それまで紙面で描かれていたものが、現実に目の前に建ちあがります。

 

お施主さんにとっても、我々建築の人間にとっても、見ごたえのある工程です。

 

年内もあとわずかですが、上棟を見ていると気が引き締まる思いです。

 

 

建物の形状とバランスを考える①

 

建物のプランを考えるときに、もっとも何が重要かといえば、内部の空間構成だと考えています。

 

それでは外観は二の次かといえばそうではありません。

 

感覚でいえば内部空間が1番としたら外観形状やバランスは1.1番くらいでほぼ同時に考えます。

 

内部空間がこうなると外観はこうなるといったことを一緒にイメージしながらプランを進めます。

 

どちらにも最も重要な寸法は高さです。

 

天井の高さを高く設定すれば、外観も背が高くなります。

 

そこで幅と奥行きとのバランスが生まれます。

 

このバランスを軽視すると、なんとも安定感のない建物になり、建物の品位に影響を与えてしまいます。

 

形状とバランスについてもうひとつ重要なのは、開口部(窓など)の配置です。

 

当然、内部からのベストな位置に配置し、法律も遵守した上で、外観が最もバランスよくなるよう考えます。

 

これらのことを全てほぼ同時の考えないと、最終的にベストなプランには成りません。

 

間取りを先行して、後で外観を整えるというのは限界があり、色や素材で取り繕うという方法をとるのは愚の骨頂である。

 

最適な建築とは、要素の調和を求めなければならない。

 

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建築プランを考える①

最近忙しくてブログ更新が滞っていました。。。
ここ一ヶ月くらいひたすら建築プランと格闘していました。

 

プランを考えるときに立地条件により、大枠は自然に決定されていくのですが、
お客さんの要望や建物の構造などを検討すると、あっさりまとまるということはまずありません。

 

建築空間の質を求めなければ、プランをあっさりまとめるということは、それほど難しいことではありません。
しかしそれでは我々にとって建築する意味を成さないので、価値のないものとなってしまいます。

 

プランをしながらまず最初に我々がその中に住まなくてはいけません。
この場所に座るとどう感じるか、玄関を入ったときにどう感じるか、そんなことを体験していくわけです。

 

あとはその土地に出来る限り自然に佇んでいたいという思いもあります。

 

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これは最近プランをしたひとつの例ですが、土地の高低差の等高線に合わせて建築するように考えています。
このように計画することで、造成工事を最も最小限に抑えることができます。

 

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建物が土地に馴染み、より自然な眺望を取り込むことができます。
無理に平らに造成し、平地と変わらない建物を建てるなら、浮いた視界を感じることになるでしょう。
建物と土地は切り離して考えることはできないので、人は建物の中に入る前に立地をある程度認識しながら、建物内部からの外とのつながりを無意識に把握します。
それが想定より下回ると建築の空間としては著しく質を落とすということになると考えます。

 

今回の例は、斜面地であり木々が覆い茂る土地であるので、限りなく土着させることがベストであるという答えを導きました。

 

建物だけを単独で感じるという人はまずいないと思うので、こういった立地による建築空間のあり方を導くことは、建築プランを考える上で、大変重要なことであるでしょう。

 

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