ものすごく堪能しました。
そして最後にお待ちかねの恐竜のミイラです。
恐竜のミイラですよ
約6550万年前の生き物の皮膚が残っていたんです
今まで創造でしかなかった恐竜の容姿が目の前にありました。
アメリカのノースダコタ州で見つかったので、通称「ダコタ」と呼ばれる恐竜です。
こんな恐竜です
これが前肢部分です。
完全に皮膚に覆われています。
そしてこれが尻尾の部分。
ウロコが残っているのが分かります。
これを見るだけでは、「ふーん。こんなんなんだー。」という感じかもしれませんが、この生物が生きていた周りの環境を想像すると、とても楽しいのです。
丘の上に上ると、見渡す限り緑の植物に覆われていることとか、夜は空を埋め尽くすような星空であったりとか、どんな匂いがしていたのかとか、いろいろ想像できます。
このミイラを見て感じたことは、大昔も想像し得る範囲の環境なのではないかということでした。
ぐっと過去が近づいた感じです。
縄文時代で1万6500年前から約3000年前ですから、ずっと未来の生物にとっては、縄文人も現代人も同じくくりになるのだということを実感しました。
「人が支配していた時代」そう呼ばれる時がくるのかもしれません。
そしてこの時代に何を残せるのかを改めて考える良い機会にもなりました。
生物が生きるためにはそれなりの理由があるはずです。
それは何のための理由なのか・・・その何かのために生きるのかもしれません。
今のボクが願うことは、
その何かが、「愛」であってほしいということです・・・。
Category Archives: 恐竜
恐竜2009砂漠の奇跡 (スピノサウルス他)
興奮の連続の中、次に現れたのはスピノサウルスです。
あの有名な映画「ジュラシックパーク3」に登場した白亜紀最強の肉食恐竜です。
エジプトの西部のバハリヤ・オアシスで発掘されたこの恐竜は、考古学者の興味を一身に浴びる存在となっています。
最強の肉食恐竜と言っても、主に魚を食べていたのではないかと考えられています。
そして、背中のヒレは体温調節に使われていたというのが、現在の見解です。
砂漠は昼と夜で、気温の差が激しいので、昼間にヒレで熱を蓄えて、夜を過ごすといった感じです。
水面にヒレで影を作って、影に集まる魚達を捕食していたとも考えられています。
そう、こんな恐竜時代にボクが行ったらどんな感じでしょう。
再現してみました・・・。
エサかどうか吟味され中・・・。
「動いたら死ぬ」
「おいっ!君たち、やめたまえ」
「私の下で働かないかね」
こんな感じですね、たぶん・・・。
気付いたことですが、この恐竜展に来ているのは大人が多く、子供が少なかったように感じました。
最近では、恐竜は子供達に人気がなくなってるのでしょうか
少し前も、甥っ子を大阪の自然史博物館に連れて行きましたが、ものの10分ぐらいで飽きて公園で遊ぼうと言っていました。
当然無理やり、全部見せましたが・・・。
分かりませんが、今の子達はロボットとかハイテクなものにロマンを感じるのでしょうか
恐竜時代と現代、もっと身近で言えば、現代の大人と子供でも時代が違っています。
ブログ書いてる途中に、20歳の友達の若者がスカイプでこんな画像を送ってきてくれました。
宝塚から自転車で、山口県や、宮島、直島、しまなみ街道に行ってきたらしいです。
途中で、鹿に地図を食べられたらしいです・・・。
ボクも昔は自転車で走るのが好きでした。(とは言っても最高、京都までですが・・・。)
いや~まだまだこんなアナログ青年もいるんだなと、うれしく思いました。
恐竜2009砂漠の奇跡 (プロトケラトプス他)
プロトケラトプスが出てきました。
トリケラトプスの角がないバージョンです。
小さい頃はあまりの迫力のなさに、ボクの中でかなり低い地位にいました。
それなのに、やたらと恐竜の本に出ていました。
トリケラトプスと角竜という枠で出ているので、
「角ないやん」とバカにしていました。
しかし、プロトケラトプスは現在までに、100体以上の化石が見つかっており、様々な年齢のものが発掘されています。
そういう意味で恐竜の生態や、生活を研究することのできる貴重な恐竜なのです。
実際に復元模型を見ていると、一緒に暮らせそうな気がしてきて親近感が沸いてきました。
でも近くで顔を見ると・・・
「目ぇめっちゃコワイやん」と叫んでしまいそうでした。
ティランノサウルスらと一緒の時代の恐竜なので、これぐらいメンチ切っとかないとダメだったのでしょう。
しばらく展示を見て廻っていると、前半の山場が訪れました。
マメンキサウルスの全身骨格です。
スゴイ
デカイ
ナガイ
全長35m体重50t
これはヤバイです
この首を支えようと思ったら、首の根元でものすごい力が必要なはずです。
こういうのを見ていると、建築の可能性が広がるような気がしてきます。
骨組は同じとして、筋肉の役割を果たすものがあって、うまくバランスを取ることができれば、こういう木造建築も可能だと考えてしまいます。
はたして宮大工なら可能でしょうか
ここへ行く直前に松浦昭次さんが書いた、宮大工さんの本を読みました。
その中には、日本人の美意識についても書かれていました。
そんなことがふと頭によぎります。
とてつもないスゴイものを見ると、自分の好きなこととシンクロするような気がします。
ボクの場合は建築をはじめとするモノ造りですが、歌手の場合は歌に、料理人であれば料理に、それぞれ影響するのではないでしょうか
そして、全く違うジャンルのものからの影響の方が、意識していない分、よりストレートに、より刺激的に伝わってくるようです。
それが良い発想の源になればいいと思います。
恐竜2009砂漠の奇跡 (アロサウルス他)
この前の土曜日に、千葉県の幕張メッセで開催されている、「恐竜2009砂漠の奇跡」という恐竜展に行ってきました。
恐竜も好きですが、恐竜が生きた時代を知ることにすごく興味があります。
今回、幕張まで足を運んだのは、考古学史上ものすごい発見があったからです
恐竜のミイラ発掘
骨ではなく、皮膚のついたミイラです
興奮しますね
こういう大きな展示は関東ばかりで、関西では小規模なものしか出展されません・・・。
それでは関西のみなさんに、今回の展示を紹介したいと思います。
それでは、入場します。
まず入口に飾られていたのはティランノサウルス・レックスの推定復元図です。
みなさんもご存知のとおり、最も有名な恐竜です。
表記名が「ティラノサウルス」ではなく、「ティランノサウルス」となっていました。
日本語の学術的な表記の改めだと思います。
そして、更にボク達を迎えてくれたのが、ディプロドクス、アロサウルス、ステゴサウルスです。
彼らはジュラ紀中期(1億7560万年前)を代表する恐竜です。
<ディプロドクス>
<アロサウルス>
<ステゴサウルス>
一般的に恐竜時代と言われるのは、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀に分類される中生代のことです。
中生代とは、2億5100万年前から6550万年前までの時代です。
よく分からない年数ですが、中学校時代のことではないということです。
三畳紀の後期(2億2800万年前)に恐竜が現れ始めて、
ジュラ紀の中期(1億7560万年前)に恐竜の大型化が顕著になります。
そして白亜紀前期(1億4550万年前)には、恐竜の種類が多様になり、
白亜紀の後期(6550万年前)に恐竜が絶滅しました。
恐竜はなぜ絶滅したのか
このことについてはいろんな説がありますが、まだ完全に分かっていないのが現状です。
まだまだ、分からないことばかりの恐竜ですが、それが魅力です。
それでは、次回も展示の続きを紹介します。
・・・興味ないかな~