昨日は大阪にあるミシュラン一つ星の居酒屋に連れて行ってもらいました。
素晴らしい料理と素晴らしいサービス。
そんなありがたい体験をしながら、ある風景を思い出します。
アンダルシア州コルドバの南に位置するグラナダ。
アルハンブラ宮殿、アルバイシンの町並みなどとても魅惑的なところです。
<アルバイシンの街並み>
当初の計画では3日ほどの滞在で、他の町に移動する予定でしたが、
予想以上の素晴らしい町にどっぷりと浸ることになりました。
美しい街並みと夜遊び。。。
夜遊びといっても、一人でお酒を飲んで店の人と話したり、他のお客と話たりするだけですが、
この町の破格なサービスには驚きました。
2ユーロほどで、小ビール+小皿料理。
まともに晩飯を食べなくても、小ビールについてくるこの小皿料理だけでいい具合になります。
そんなことをしながら知り合いになった人のお家に遊びに行きました。
今でも忘れられない絶景。
アルハンブラ宮殿を窓越しに臨むことのできるお部屋。
夕食までいただいて、優雅な時間です。
素晴らしい建築物が造り出す、別の素晴らしい空間。
離れた家の内装をも仕切ってしまうほどの圧倒的な存在感。
一流シェフの料理ではなくても、特にサービスがなくても、
この空間で食事し、呑み、話すだけでミシュランの星に匹敵する貴重さ。
建築物の相乗効果的魅力を改めて感じなおした夜でした。
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Category Archives: スペイン旅行
コルドバ2 =Cordoba2=
メスキータもそうであるが、コルドバの街並みは非常に美しい。
漆喰で仕上げられた白い壁に、赤い花の鉢が掛けられて・・・
普段からここまで外の空間に気を遣っているのか、それとも観光客向けの演出なのか。
建物が密集している割には、窮屈さを感じない。
圧倒されるような高い建物はなく、2、3階建の白い外壁が相互にフライングバットレスで繋がって、
外にいながらも区切られた部屋にいるような感覚になる。
外壁がまるで内壁となり、空が天井となっているような不思議な感覚である。
今にもフラメンコを踊る女性が現れそうな、これぞスペイン!というシチュエーションだ。
これぞ○○!という風景は、印象として抱いていても、なかなか出会うことができないように思う。
私が思うこれぞ日本!という風景は、市街地からわざわざ足を運ばないと見ることができない。
そして永い時間変わらない場所である。
更には、印象の中の一つの要素がずれるだけで、そのものにはならないから、かなり限定された地域になってしまうのである。
これぞ!というものは、ある種普遍的なものだと考えてしまいそうだが、
古い街並みも、その街ができた当時はこれぞ○○!というような、多くの人に印象付けるものではないのであるから、長期間維持されることがひとつの条件なのだろう。
風景だけに限らず、遠い将来を見据えたものづくり、理想的な課題のように感じるが、
個人の意思だけでなるものではないので、課題ではなくその思いを込めてものをつくることが重要な一歩であると思う。
「ものづくりにおける教訓」
著 高宮 透
より抜粋
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コルドバ1 =Cordoba1=
コルドバにはイスラム時代の文化を伝える建築物や町並みが残されています。
あの有名なメスキータもこの町にあり、これらを含む町一体がコルドバ歴史地区として世界遺産登録されています。
スペインの南(アフリカ大陸に近い側)の地域に行くほど、イスラム建築様式の割合が増えていきます。
7~8世紀頃に北アフリカ大陸から、現スペインのイベリア半島にイスラム教徒が侵入してきたという歴史的背景が、
このような融合建築を生み出すことになったわけです。
スペインの首都マドリードや地中海沿いの大都市バルセロナにはない、建築的な豊かさがここにはあります。
柔らかさというか柔軟さというか、その穏やかな表情がとても素晴らしいのです。
スペイン滞在中に訪れた中で、素晴らしい感動を得た場所の一つです。
しかし、この町に来たときの最初の悲劇は今でも忘れられません。
バルセロナからスペインの南端セビージャへ飛行機で移動し、そこからバスでコルドバへ移動しました。
コルドバに到着したのは、夜の22時を過ぎていました。
宿泊の予約はしていませんでしたが、そんなに大きな町ではないので、
比較的リーズナブルで空き部屋だらけだろうと、そう思っていました。
すると、
1件目小さな安宿・・・満室ー!
2件目小さな安宿・・・アウトー!
しかし、私は知っていました。
この町には、大人数収容できるユースホステルがあることを。
3件目大人数収容のユースホステル・・・この日に限って満室ー!
野宿・・それはとても辛い選択枝・・・。
お腹も空いた・・・気温が低い・・・。
メスキータを中心にどれくらい歩いただろうか?
もうひとつの選択肢、高級ホテル(そんなに高級ではない)・・・。
高い宿に泊るくらいなら、そのお金でひとつでも多くの町を周りたい、そんな考えが染みついていたので、
これもまた選択し難いものだったのです。
みなさんなら、どちらを選択するでしょう?
今を快適に過ごすか?先に思いを託すか?
私が選んだ答えは、次回「メスキータ」に書くことにします。
<野宿?orホテル?>
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バルセロナのデモ =Manifestacio a Barcelona=
7月10日18時(現地時刻)バルセロナで大規模なデモが行われます。
あと30分ほどで始まるようです。
このデモは「Som una nacio,nosaltres decidim」というスローガンが掲げられています。
「私たちは一つの国家であり、決断するのは私たちだ」という意味です。
<デモ行進の配置図>
これは、4年前(2006年)にカタルーニャ州議会とスペイン国会で承認され、
カタルーニャ国民からも国民投票によって支持を得たカタルーニャ自治憲章に対して、
スペイン憲法裁判所が厳しい制限を与えたことに対する動きです。
カタルーニャ自治憲章において、カタルーニャ語と、スペイン語を公用語とするなど、司法、行政でも独立した権限を得ています。
その内容について、スペイン憲法裁判所によって記された判決は、カタルーニャの自治を大きく制限するというもの。
これにより、言語、司法、財政、移民に関するテーマに深刻な影響を与えるものです。
特にバルセロナに行かれたことがある方は分かると思いますが、地下鉄のアナウンス、美術館の作品の説明など、
まずカタルーニャ語があり、その次にスペイン語が明記されています。
日本の関西地方で言えば、まず関西弁の表記があり、標準語が表記されているような感じです。
カタルーニャ語とスペイン語は、関西弁と標準語よりも違いが大きいので、それだけ独立色が強いという印象を受けます。
そういったものの中の一部が制限を受けるということです。
バルセロナ滞在中に小規模なデモに参加した(させられた)ことがあります。
ただ通りかかったところを、いきなり抗議の旗を持たされて、連呼するセリフを教えられました。
「○○降りて来い○○降りて来い」みたいな・・・。
デモと言っても、そんな激しいものではなく、みんな楽しみながらやってるようなものでした。
意味も分からず参加させられて、自然と元気になってしまいます。
この人たちほんまスゴイなぁと思いました。
国民性というか、デモの内容が通らなくても、楽しんで発散することにより、より前向きになっていく、そんな感覚でした。
今回はどんな雰囲気のデモになるのでしょうか?
楽しめたからとりあえずもういいか。とかにはならないでしょうね。
カタルーニャ人にとって威厳をかけた抗議になるのでしょう。
いずれにしても、伝統を大切にして、継承していこうということはとても大切だと思います。
それをどのように実現していくのか・・・
これからも見守っていきたいと思います。
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