Category Archives: スペイン建築

ビルバオ・グッゲンハイム美術館 =Museo Guggenheim Bilbao=

ビルバオ・グッゲンハイム美術館は、鉱山の経営と精錬で大成功し財を成した、マイアー・グッゲンハイムの息子、ソロモン・ロバート・グッゲンハイムにより設立された、ソロモン・R・グッゲンハイム財団により運営されている美術館のひとつです。
ビルバオグッゲンハイム美術館2
ビルバオグッゲンハイム美術館1
建築家フランク・O・ゲーリーにより設計された異質な建築物はチタニウムの板を、有機的な形に配置、結合させ、脱構築主義の傑作とされています。
ビルバオグッゲンハイム美術館3
前にゲーリーが建物の形を検討しているビデオを見たことがあります。


ゲーリー「もうひとつ波(模型の壁面の装飾)を減らしてみようか。」
助手  「・・・・・。」(素早く無言で模型の波を減らす。)
ゲーリー「もうひとつ減らしてみようか。」
助手  「・・・・・。」(素早く無言で模型の波を減らす。)
ゲーリー「ほら、落ち着いただろ
助手  「・・・・・。」(無言でうなずく。)


この建物も、こんな感じで出来上がっていったのでしょう・・・。
建物内部がどうなっているのかと思っていましたが、意外に美術館というか、外観ほどのインパクトはありませんでした。
インパクトがあったら美術品も飾りにくいという、きちんとした配慮がなされているのでしょう。
ビルバオグッゲンハイム美術館5
ビルバオグッゲンハイム美術館6
今、長期優良住宅の申請に添付する構造計算書の確認をしているところですが、こんな写真を見ていると、複雑な部分でも丸くおさまるような気がしてきます。
申請を審査する構造担当者は、構造計算書の内容について、細かなところまで説明をもとめてきます。
ゲーリーほど構造を極めた人ならどうでしょう
「これ長期優良住宅仕様だよ。」
の一言で申請もせず認定がもらえるかもしれません。
ビルバオグッゲンハイム美術館7
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パラウ・サン・ジョルディ =PALAU SANT JORDI=

バルセロナ・モンジュイックの丘にある数々の有名建築の中に、磯崎新設計のパラウ・サン・ジョルディがあります。
バルセロナオリンピックの屋内競技施設として建てられました。
パラウ・サンジョルディ1
第一印象はカブトガニと思うくらいに黒く重厚な殻をまとっているように見えました。
この建物は法政大学名誉教授の川口衞先生によって開発されたパンタ・ドーム工法により完成した世界で3作目の建物です。
パラウ・サンジョルディ2
パンタ・ドーム工法とは、電車のパンタグラフのように地上で完成させた屋根をジャッキで持ち上げるという工法です。
外から見ていると、ジャッキで持ち上げられる屋根は風船のように膨らんでいくように見えます。
この工法の第一作目は1985年完成の神戸のワールド記念ホールです。
それ以降、丹下健三のシンガポール国立屋内スタジアム、磯崎新のパラウ・サン・ジョルディ、福井県のサンドーム福井というように建設されます。
きっと、このパラウ・サン・ジョルディも世界に日本の高い建築技術を証明した建物となったでしょう。
パラウ・サンジョルディ3
ワールド記念ホール(正式名称神戸ポートアイランドホール)ではつい最近、亀田大毅がWBA世界フライ級チャンピオンになりましたね。
ある先輩が余っているチケットを譲ってくれようと、声を掛けてくれました。
予定があり行けず・・・残念でしたが、ボクシングファンとしては少しほっとした気持ちになりました。
パンタ・ドーム工法のお陰です。
パンタ・ドーム工法参照(YouTubeより)

http://www.youtube.com/watch?v=Yja6jJQfvlM&feature=player_embedded
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モンジュイック・タワー =TORRE DE MONTJUÏC=

ミロ美術館と同じく、バルセロナオリンピックのメイン会場となった、モンジュイックの丘にある電話通信機能を備えるシンボルタワー。
設計はサンティアゴ・カラトラバ
モンジュイック・タワー2
構造家としても有名で多くの橋の設計も行っています。
白を貴重とした構造物が多く、彼の造りだすものには、爽快感と近未来感が漂っています。
このモンジュイック・タワーも高度な構造計算によって建てられ、有機的なフォルムを白い細やかなタイルで覆っています。
日時計としても使われており、この塔の軸傾斜は夏至の太陽角度により設計されています。
ここモンジュイックの丘には、ミロ美術館や、モンジュイック・タワー、磯崎新設計のサン・ジョルディ・スタジアムなど、有名建築が揃っています。
すごく綺麗なフォルムのこのモンジュイック・タワーは夏至の太陽角度とかではなく、宇宙人と交信しているのだと思います。
モンジュイック・タワー1
設計:サンティアゴ・カラトラバ   施主:矢追純一
夢のコラボレーションです
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カタルーニャ音楽堂 =Palau de la Musica Catalana=

バルセロナの中心にこのカタルーニャ音楽堂はあります。
モデルニスモを代表する建築家ドメネク・モンタネールが設計し、1908年に完成しました。
カタルーニャ音楽堂地図
<赤いところらへん>
カタルーニャ音楽堂1
ガウディと同年代に活躍した正統派モデルニスモ建築家です。
外壁にも鮮やかな装飾を施していますが、伝統的な手法を守っています。
ホール内に天井から落ちようとしている雫のような形をしたステンドガラスの照明があります。
とても鮮やかで、繊細で、整然とした空間でした。
カタルーニャ音楽堂2
この建物も両親が来てくれた時に、一緒にコンサートを見に行きました。
父親がよくクラシックのCDを聞いていたので、ヨーロッパでオーケストラなんて、喜ぶに違いないと思い予約していました。
日本いてもオーケストラを聴きに行く機会はないので、ボクも楽しみでした。
心地良い演奏と、美しい空間、「どうだ素晴らしいだろ」という思いで、父親の方を見ました。
寝てました・・・。
声を出せたら「えーーーですよ。
長旅で疲れていたんでしょうね。
演奏が終わって、出口へ向かうまでの間に建物の写真を撮っておこうと思ってシャッターを押した瞬間に離れたところから、「写真禁止ー」と係員が叫んでいました。
分かったという身振りをして、すぐにもう1枚写真を撮っておきました。
カタルーニャ音楽堂3
係員が、「おいコラー」という感じで怒っていました。
今度こそすみませんという感じにしときました。
ありがとうカタルーニャ音楽堂。
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