Category Archives: スペイン建築

グラナダ大聖堂 =Catedral de Granada=

イスラム教徒からグラナダを取り戻したことを記念して16・17世紀に建てられたカテドラル。
ルネサンス建築の様式のひとつであるプラテレスコ様式の建築です。
グラナダ大聖堂 グラナダ大聖堂
プラテレスコ様式という言葉はあまり聞きなれないが、イベリア半島の特色がここに表れています。
概ねルネサンス建築でありながらも、イスラムの装飾が施されているという特殊な形態です。
イスラム教徒から土地を奪還した記念ということなのに、本格的なヨーロッパ調ではなく、
イスラムの装飾を取り入れるということが不思議でした。
外観ファサードは非常に重厚で重量感を感じます。
それを感じながら、中に入ると一変して宙に浮き上がりそうな感覚に捉われそうな、白の空間が広がります。
グラナダ大聖堂
グラナダ大聖堂 グラナダ大聖堂
グラナダ大聖堂 グラナダ大聖堂
アルバイシン地区の住居の外壁の白とは違い、もっと透き通った白。
目にしたカテドラルの中で一番白かったんじゃないだろうか。
とても美しい。
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アルバイシンの町並み =ALBAISIN=

かつてムーア人(アフリカ北西のイスラム教徒)が住んでいた白亜の町並み。
アルバイシンの町並み
起伏の激しい土地に、白漆喰の家が建ち並んでいます。
住宅は高い塀で囲われており、路地を歩いていると、見通しの悪い迷路のように感じます。
ある程度の場所まで、小さなバスが走っているようですが、丘の上のほうに住んでいるとかなり大変そうだと思いました。
白い壁に囲われて先が見えないかと思うと、スパッと視線が抜けて、眼前に白い町並みの景色が広がったり、
どこを歩いていても先に感動が待っているような、そんな期待感のある場所です。
アルバイシンの町並み
<住宅の間からアルハンブラ宮殿が見える>
一般的な新興住宅地とは一線を画する居住区です。
アルジェリアにあるカスバと呼ばれる旧市街によく似ているとも言われます。
行ったことはありませんが、カスバも美しい町並みなんでしょうね。


そんな美しい町並みでいろんなシーンに出会いましたので紹介します。
アルバイシンの町並み
「迷った・・・。」
アルバイシンの町並み
「ちょっとだけ覗かせて。」
アルバイシンの町並み
「歩いたほうが早いかな?」
アルバイシンの町並み
「。。。」
アルバイシンの町並み
「塗装作業中。」
アルバイシンの町並み
「やっぱりイスラム。」
アルバイシンの町並み
「今日こそ告白するかな?」
アルバイシン、美しく迷路のようにディープな町なり。
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アルハンブラ宮殿&ヘネラリフェ離宮 =Palacio de la Alhambra & El Generalife=

グラナダの最高の見どころは、アルハンブラ宮殿です。
現存する宮殿は概ね14世紀に建築されました。
住宅街路地、道路、広場など、この街の様々なところから見ることができます。
アルハンブラ宮殿
丘の上にそびえるこの宮殿は軍事、住宅、学校など様々な用途として機能した城塞都市と言ったほうが適切かもしれません。
そして、イスラム建築の最高傑作と言われるだけあって、緻密な装飾で彩られた建築はたいへん美しい建築です。
この丘の上に隣接してヘネラリフェ離宮という王族のための夏の避暑地もあります。
イスラムの天国をイメージしたここの空間は落ち着き、癒される場所でした。
両建築とも世界遺産に指定されていて、名実ともにスペインにおけるイスラム建築の代表作であります。
その中でもアルハンブラ宮殿にあるムカルナスと呼ばれる鍾乳石飾りの天井装飾は圧巻です。
これを見て、後にスペインに多くの天才的な芸術家が誕生したきっかけ、
そしてスペインという国の文化の深さを知りました。
レコンキスタ(キリスト教国によるイベリア半島再征服活動)で最後の砦となったグラナダ王国。
1492年にイベリア半島最後のイスラム王朝が滅び、大航海時代の幕開けとなるのです。
当時のムスリムの思い、激動の時代を今でも感じられるような、奥ゆかしさ溢れる建築です。
アルハンブラ宮殿&ヘネラリフェ離宮
アルハンブラ宮殿&ヘネラリフェ離宮
<ミルトルのパティオ>
アルハンブラ宮殿&ヘネラリフェ離宮 アルハンブラ宮殿&ヘネラリフェ離宮
<獅子のパティオ(私が訪れた時は獅子の像はありませんでした・・・)>
アルハンブラ宮殿&ヘネラリフェ離宮
アルハンブラ宮殿&ヘネラリフェ離宮
<ムカルナス>
アルハンブラ宮殿&ヘネラリフェ離宮
<宮殿内部からアルバイシンの町並みを望む>
アルハンブラ宮殿&ヘネラリフェ離宮
<ヘネラリフェ離宮>
アルハンブラ宮殿&ヘネラリフェ離宮
<カルロス5世宮>
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メスキータ =MEZQUITA=

メスキータとはスペイン語でモスクという意味で、一般的にはスペインの南、アンダルシア州にある町コルドバの聖マリア大聖堂を指します。
モスクとはイスラム教徒の礼拝堂で、当初このメスキータは大モスクとして使用されていました。
メスキータ
785年頃に建築されたメスキータ
そんな歴史深い建物で覆われた魅力的な町の安宿は全て満室。
寒空での野宿なのか?
他の町へ行く費用を削っての高級ホテル宿泊なのか?
そんな選択枝をコルドバ来訪初夜に与えられました。
私が選んだのは・・・
こっちです!!!
メスキータ
先の予定よりも、今を快適に!!!
野宿・・・深く考えると恐ろしいものです。
何かあったら、この先のことなんて関係なくなりますもんね。
この当時を振り返って、この選択が正しかったのかどうかよく分かりませんが、
万全な体調でメスキータを訪れることができたのは価値のあることだったと思います。
メスキータ
メスキータは大きく3つの要素で構成されています。
アミナール・・・塔
オレンジのパティオ・・・沐浴を行う清めの庭
円柱の森・・・礼拝の間
メスキータの周囲は10mほどの塀で囲まれています。
その中にあるオレンジのパティオは囲われた外部空間というとても面白い空間です。
メスキータ
メスキータ
そこで体を清め、礼拝堂である円柱の間へ赴くのです。
メスキータ
メスキータ
メスキータ
写真では伝わり辛いですが、円柱の森という呼び名がピッタリな場所でした。
上部につながるアーチが木々の葉を連想させます。
規模は違いますが、同じ光景をバルセロナで見ました。
サグラダ・ファミリア大聖堂の内部も柱が木々のようにそびえ立ってまるで森のようです。
ガウディもこのメスキータに訪れたのでしょうか?
ガウディの森は天空光の差し込む爽やかな森、メスキータは暗く深い森。
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<サグラダ・ファミリア>
どちらも素晴らしい空間です。
ホテルも素晴らしい空間でした。
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