Category Archives: エジプト建築

ルクソール神殿 =Luxor Temple=

ルクソールはローマ帝国に支配されるまでの間、何度も古代エジプト時代の中心となった都市です。
アメン大神殿の付属神殿としてエジプト第18王朝ファラオ・アメンホテプ3世によって建立されました。
ルクソール神殿
ルクソールに到着した日は風で砂が舞い、あたりが霞んでいました。
この神殿とナイル川の対岸には古代エジプト歴代ファラオの墓が集まった王家の谷と呼ばれる岩窟墓群があります。
そちら側から吹く風に乗って砂が舞っているのです。
なんだか妙な気分です。
ルクソール神殿
神殿入口にはオベリスクが1本建っています。
もともとは2本1対でしたが、もう1本はパリのコンコルド広場に現存しています。
ナポレオンが遠征時に持ち帰ったと言われていますが、もう戻ってくることはないんでしょうね。
ルクソール神殿
<パリのコンコルド広場>
コンコルド広場は先に訪れていましたので、あのオベリスクがそうか、と思い起こすことができました。
世界中にはこのような繋がりが無数に存在するのでしょう。
今ではインターネットやSNSの普及により、より多くのものが繋がりやすくなりました。
オベリスクについてはその根源を見たように思います。
ルクソール神殿
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フィラエ神殿 =PHILAE=

紀元前300年~紀元前30年のプトレマイオス朝の時代に建築されたフィラエ神殿
この神殿もまた、アブシンベル神殿と同様に、アスワン・ハイ・ダムの建設により、水没しかけた神殿です。
フィラエ神殿
元のフィラエ島からアギルキア島に移築されました。
移築後島の形もフィラエ島のに似せたと言われています。
フィラエ神殿
そもそもフィラエ島とは、イシス女神ホルス神を産んだ場所とされていました。
ホルス神はハヤブサの頭を持つ天空の神で、ファラオはそのホルス神の地上での姿だと伝えられています。
このフィラエ神殿の建つ島には、ボートに乗って行かなくてはなりません。
ボートで島に近づいていくと、神殿が見えてきます。
フィラエ神殿 フィラエ神殿
本当に保存状態が良い美しい神殿です。
エジプトは実際に歴史の長さを感じることのできる素敵な場所です。
エジプト神話を少し知っておくとより興味深くいろんなものを見れると思います。
例えば、天の川はイシスが持っていた小麦の穂から白い粉がおちたものという話や、病気の治療や儀式的なものも彼女が始めたのだと言われています。
神戸市長田区に本店を構える「Oisis(オイシス)」というパン等の食品メーカーの社名の由来もイシスに関係しているのか調べてみました。


<オイシスホームページから抜粋>
21世紀の食卓を豊かにしたいという願いを込めて命名しました。
その由来は、企業ポリシーの中の5つのキーワード。
Originality(独創性)
Improvement(品質向上)
Safety(安全性)
Impression(おいしい感動)
Satisfaction(満足)
この5つのうちどれか1つが欠けても、オイシスとは言えないのです。


全く関係ないようですね。
もしかしたら身近にイシスの恩恵を受けているかもしれませんよ。。。
フィラエ神殿
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アブシンベル神殿 =ABU SIMBEL=

引き渡し物件が2棟ありバタバタしていたので、なかなかブログを書けませんでした。。。
なかなか旅行話が終わらないどうしましょう。
もう帰ってきてからだいぶ経つのに。。。
今回は世界遺産創設のきっかけとなった建物、アブシンベル神殿についてです。
4体の巨大なラムセス2世が座っている岩窟神殿で知られています。
1960年代ナイル川にアスワン・ハイ・ダムを建設することになり、水没の危機にさらされたアブシンベル神殿
アブシンベル神殿
<このダムによってできた湖の底に沈んでいたかもしれない>
国際的な救助活動によって高低差60m水平距離210m移設させて、この危機を脱しました。
そして、遺跡や自然を保護する世界遺産登録が始まったのです。
早朝5時頃にアスワンのホテルを出発し、アブシンベル神殿を目指しました。
闇の静寂を切り裂くかのような轟音をたてて、私たちを乗せたミニバス(トヨタハイエース)は走りました。
しばらく走っているうちに、うっすらと辺りが明るくなってきました。
日の出です。
アブシンベル神殿
それまで周りが暗すぎてはっきりと分かりませんでしたが、砂漠の中を走行していたのです。
なんの障害物もない、ここまでシンプルな日の出を見たのは初めてでした。
アブシンベル神殿
少し眠ったかな。。。4時間か5時間か経っていたと思います。
アブシンベル神殿に到着。
アブシンベル神殿どんなもんかな?
アブシンベル神殿
<アブシンベル大神殿>
アブシンベル神殿
<アブシンベル小神殿>
デカイ!!!
元前1250年頃に建造されたとは思えません。
幅約40m高さ約35m奥行約65m
ラムセス2世像の高さは約20m
アブシンベル神殿
奈良の大仏さんの座高は16mなので、大仏さんが椅子に座わるか、ラムセス2世が座禅を組むかすれば同じ高さになると思います。
巨大な像は世界にたくさんありますが、実際に存在した人間でここまで大きな像が残っているのは、ほとんどないのではないでしょうか?
中央から中に入るのですが、
内部はどうなっているのでしょう?
とても楽しみです。
みなさんにも最後にほんの少しだけお見せしましょう。






アブシンベル神殿
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