近江八幡市小舟木エコ村にあるスイスの省エネルギー基準(ミネルギーPエコ※)の家が竣工しました。
長く時間の掛かったプロジェクトでした。
前に勤めていた設計事務所で設計担当をさせてもらい、
途中グランデザインとして開業後も、引き続き担当させていただいていたお家です。
日本で初のスイスの基準を満たしたお家とあって、
日本では類を見ない仕様のお家となりました。
スイス工科大学などの協力もあり、スイスとスカイプで会議をしたり
または、日本にはない木造構造ということで、東京の構造設計事務所の
協力を得たりと、ほんとに多くの人の力が集約したプロジェクトでした。
<コルクタイルの床といい色合いの壁(ミスティックマウンテン色)>
何より労力を費やしたのは、このお家のお施主さんです。
多くのプロジェクト関係者の中心に立ち、施主自ら全てをまとめきりました。
途中でプロジェクトを諦めてしまいそうな困難な問題も多々ありましたが、
どんな時でも前向きに物事を遂行されました。
設計の担当をさせてもらいましたが、ほんとうに頭が下がる思いです。
そして工事を行った工務店さん、職人さんたちにも
感謝の気持ちでいっぱいです。
この近江八幡市の小舟木エコ村には、約5年ほどかけていろんなお家の設計を担当させてもらいましたが、
このお家の竣工でひとまず区切りです。
はじめに前事務所の所員として、このエコ村に訪れた時は家はほとんど建っていませんでした。
改めて見渡すと家がたくさん建ち並んで、村としての営みがあります。
最後に、約5年間工事だけでなく多岐にわたりサポートをしてくださった工事責任者の方に
絶対的な信頼と、尊敬を込めて、
個人的に感謝の意を表します。
<最後に記念撮影。工事責任者の岸本さん、そして私。 男前、そして男前。。。>
また別の形でいいものを一緒に造れることを願います。
※<ミネルギーPエコ>
スイスのミネルギー協会が定める国内で最も厳しい基準。
端的にいうと、ドイツのパッシブハウス基準よりも厳しく、かつ環境性・健康性に配慮した基準。