普段あまり見上げることのない天井。
もし天井が常に見上げるものであればどうだろうか?
真っ白なクロスで平に仕上げるだろうか?
とは言っても、壁と違い天井は重力の影響を強く受けるので、なんでも簡単に造形ができるわけではない。
しかし、その造形を必要とし、優秀な職人さんたちが集まれば可能性は大きく広がるのであります。
この写真はそれを実現するために、職人さん更には監督さんも加わって、天井の下地を組み立てているところです。
天井でこのような仕上げとするのは、幾多の仕事をこなしてきた職人さんたちも始めてで、試行錯誤を繰り返しようやく、ひとつの方法に辿り着きました。
全てはこのお家の住人のため、必要性を理解してくれてるから、このような難しい仕事を引き受けくれています。
こんな無茶な注文に力を注いでくれている現場の皆さんに感謝です。
そして、私はもちろん仕上がりを皆が楽しみにしています。
住宅に必要な基本性能は当然確保しているとして、
人の感性に訴えることこそ、もの造りに最も必要なことであると思います。