1929年のバルセロナ万博時にドイツの巨匠、ミース・ファン・デル・ローエにより設計された建物。
プラサ・エスパーニャのそばに建っています。
一目見るだけで美しいと感じてしまうほど、洗練された建物です。
屋根、壁、柱、ガラス、床・・・全部見えますね。
すごいバランスです。
屋根と大理石の床の間に、壁と柱とガラスが挟まれているように見えます。
屋根を支えているいうようには見えません。
実際その前に立つと、重力を失ったように感じました。
8本のスチールの柱は、より細く見えるように十字の形をしています。
壁は天井と床の白さに反して、存在を抑えるような濃い色の大理石で構成されています。
省エネルギー性の高い建築物かといえば、当然NOでしょう。
ミースが環境先進国である現在のドイツに生きていたなら、どのような建築をしたでしょうか?
今は、美しいだけで良いという時代ではありません。
ですが、この美しさは引き継ぐべきものであると思います。
物理的に快適に暮らすということも大切です。
そして芸術的快楽を備えることは、大変難しいことですが、
その追求こそ建築家の最も大きな仕事であると思います。
本棚に「ミース・ファン・デル・ローエの戦場」という本が置かれています。
これはかなり昔に買った本ですが、冒頭から読みづらくて、
ほとんど読まずにおかれています。。。
読まなくてはなりませんね。。。という締めで終わりたいのですが、
たぶんもうしばらく読まないと思います。
追求の過程で読むべき時がくれば、おのずと読むでしょう。
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