昼から大阪で建物の一年点検に伺いました。
久しぶりに会うお施主さんと和やかな時間を過ごし、
その後、長居公園にある大阪市立自然史博物館へ向かいました。
6/3まで行われている特別展「新説・恐竜の成長」を見るためです。
なんとか閉館の1時間前に滑り込むことができました。
恐竜に関する研究は日々進展しています。
今まで考えていたことが、発見により全く違った説になることもよくあることです。
違う種と思われていた恐竜が、実はある恐竜の成長過程の姿だったというようなことが分かったり、成長に伴い食性が変化するということも考えられたりしています。
トリケラトプスの襟飾りに穴が空いている恐竜をトロサウルスという違う恐竜として識別してきましたが、穴が空いているものは成長した大人のトリケラトプスであったということが示されました。
更には、この襟飾りに血液が流れていた痕跡が発見され、興奮状態になると襟飾りが赤く色を変えるということまで言われています。
そして角・襟飾りと口は角質で覆われていたというのが最新のトリケラトプスの姿です。
まるで仮面を被っているようですね。。。
今回の大目玉はティラノサウルスのは「アニマトロニクス」です。
「アニマトロニク」とは精巧に復元されたロボットのことです。
この会場に訪れていたお子さんの中には、怖いと言って泣いる子もいました。
子供のように純粋な感覚なら、それは怖いことだろうと思います。
果たして本当にティラノサウルスは私たちが恐れるほど怖かったのか・・・。
現在の研究では、ティラノサウルスは鈍足(走りが遅い)若しくは走れなかったと言われています。
体重と筋肉量から割り出すとこのような結果になるのです。
これについては以前から考えられてきたことです。
ではどのように獲物を捕らえていたのか・・・。
ティラノサウルスは非常に優れた嗅球(匂いを感知する脳組織)を持っていたようです。
その能力は40km先の匂いを感知できた可能性があるということです。
走れないということ、歯の形状などからハイエナのようなスカベンジャー(腐肉食動物)であった・・・それが現在の見解です。
本展示の最後のほうに流れていたDVDの中で、ある有名な博士がティラノサウルスについて語っていました。
博士「私が現在思うティラノサウルスは、ずる賢く、醜くく、臭い、という恐竜です。」
・・・。
私が子供のころに思い描いた、絶対的な恐竜の王様がこのような存在になってしまうとは・・・。
時に科学は非情ではありますが、今まで知り得なかったことが分かるとても興味深いものでもあります。
ブログランキングに参加しています。
読み終わったら押してくださいね。
↓