デッサウのバウハウス校舎から、少し歩いた所に、バウハウスの教員が生活するマイスターハウスがあります。
グロピウスの設計です。
その中の2棟を見学させてもらいました。
とりあえず、一棟目でお金を払って、チケットらしきものを貰いました。
この建物は道路沿いの林の中に、点々とあります。
すごく周りの緑と、建物の白の対比が綺麗だと思いました。
フランスでコルビュジェの設計したお家を見た時も感じることが多くあったので、今回もすごく楽しみです。
バウハウス校舎よりも、こちらのマイスターハウスを見るために、ベルリンからデッサウまで来たようなものでした。
さあ、どんな空間なのでしょう
まず建物に入って最初の10分ほどで違和感があったのは、外にいた時の周りにゆとりのある建物の配置なのに、意外に暗いということでした。
しかしその暗さの反面、木々の隙間をぬって窓から室内に落ちる光がなんとも、落ち着きのある暖かな空間を造りだしていました。
ほとんどの部屋から外とのゆるやかな繋がりを感じることができました。
それもちょっとした工夫でそうなっていることが分かります。
例えば黒い壁の中に、白い外へと出入りできる扉があったり、
階段の踊り場で窓を切らずに、1・2階まで繋がった窓があったり、
建物の中から、自分の建物と外を同時に見ることにより自分と外との繋がりを間接的に感じることができたり、
外との繋がりを意識付けるための要素がいろんなところで見られました。
全てガラスの開放的な建物より、光の絞りを上手く使うことによって、よりその効果を高めているのだと思いました。
色の配色、空間の大きさ、外との繋がり、照明の計画等、その全てが絶妙なバランスで保たれていないと、こうはならないと、正直ショックを受けました。
実に「巧い」・・・こんな印象です。
極めつけはこの自転車置場・・・周りの環境を害さずに実に巧妙です。
これを見て駐輪ラックなどは、高価なわりに実に芸がないと思いました・・・。
グロピウスさん、スゴイ人です。
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