パソコンのデータを整理していたら、なつかしいものが出てきました。
京都で建築を勉強していたときに、友達マッキーと2人で参加したコンペのデータでした。
コンペの内容は北山杉を使って、城南宮という神社の一角に休憩する場所(Folly)を建てるというものでした。
最優秀に選ばれると、実際にそこに建築できるという、学生にとってとても魅力的なコンペでした。
2人で必死に考えて、木蓮(もくれん)というものを思いつきました。
以下もくれんの説明(実際のコンペで書いたものです・・・。)
池の畔に咲く蓮の花を北山杉によって表現した、もくれんという名の作品を提案する。
もくれんは、北山杉の線材による曲線の骨組と、面材による羽根板で構成され、人が自然に対してより親しみを感じられる空間を目的としている。
設計内容としては、骨組みの格子と羽根板の隙間によって、もくれんの内と外との境界線を緩やかなものとし、周囲の池や庭の、変化に富む季節の移ろいを柔軟に受け止められるよう意図している。
また、もくれんの内部では、骨組みの格子を抜ける風と、羽根板の隙間からの木漏れ日に包まれ、北山杉とともに自然の恩恵を共有する空間になっている。
城南宮では、曲水の宴をはじめとする年中行事が行われているが、もくれんがその行事の中でも、人と自然・人と人を結ぶことの手助けとなることを期待している。
それで出来た模型がこれです
2人で何日も徹夜して苦労して造ったのを覚えています。
残念ながら賞は逃しましたが、その後落胆している時に京都のローカル番組で、番組の終わりにこの模型がアップでフェイドアウトしていって、番組を締めくくりました。
「番組のトリを努めるぐらいやったら、最優秀やろ」
と2人で吼えていましたね・・・。
まぁまぁ今冷静に見てみると、この形状やったら別に北山杉じゃなくてもええやんと思います。。。
でも苦労して2人で協力して造ったこの造形は、とても好きです。
努力すると、どんな形であれ納得のいくものに行き着きます。
それよりも協力して造ったから、より愛せるのでしょう。
施主と工務店もしくは設計士もこの関係が理想ですね。
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