ガウディが増改築を行ったカサ・バトリョ。
バルセロナのパセオ・デ・グラシア通りに面して建っています。同じ通りに面してバトリョさんをガウディに紹介したミラさんの建物もあります。
バトリョさんもミラさんも共にブルジョアです。
この仕事の依頼を受けたガウディは建て替えを行う集合住宅を見に行き、
「立派な建物です。建て替える必要はありませんね。」と、バトリョさんに言ったそうです。
それを聞いたバトリョさんは慌てて、「それは困る。この間、隣にカサ・アマトレールが建ったおかげで、私の建物は貧相に見えてしまう・・・。」
「目立つためなら金にいとめはつけない。」・・・ブルジョアの考え方です・・・・。
(カサ・アマトレールはガウディの12才年下のジョゼップ・プーチというバルセロナでも有名な建築家によって建てられました。)
ガウディ:「それでは、増改築にしましょう。」
バトリョ:「それでは目立たないんじゃ・・・。建て替えたほうが・・・。」
ガウディ:「おまかせください。」
バトリョ:「あっ、はい、まかせましょう。」
こんな感じで増改築が始まったそうです。ブルジョアでさえも、従わせるガウディさん・・・さすがです。
そして出来たのが、これです。
↓
向かって左隣がカサ・アマトレール
「まかせて下さい。」と言ってこれを造ってしまうガウディさんはヤバイです。
関係ありませんがボクも唯一ブルジョアな気分を味わえることがあります。
それはガソリンスタンドです。
今はほとんどのガソリンスタンドがセルフになっているけど、未だに一回もセルフでガソリンを入れたことがありません。入れ方も分かりません。
そうブルジョアが電車の切符の買い方を分からないように・・・。
スタンドの店員に「うむ、満タンにしておいてくれたまえ。」「うむ、窓も頼むよ。」
こんな気分です。
しかし、入れている燃料はレギュラーガソリンです。この辺が中途半端なところです・・・。
次回は、続・カサ・バトリョ~天才の仕事~です。