バルセロナの中心では一軒屋は全くなく、マンションか、ビルか、アパートかといった感じです。
その中でも、新しくできた特徴的なものでバルコニー全体に可動式のルーバーを設置したものがありました。
↑強烈です
↑個々のルーバー角度が調整できるみたい
バルセロナは日本と比べて夏でも乾燥しているので、日差しさえ遮ればとても涼しく過ごせます。
そういうことから、こういった建物が設計されるのでしょう。
写真の建物を見ていると、個々の住戸が全体のデザインを構築しています。
日本でもこういったデザインの建物はありますが、あくまでデザインが先行しているような感覚を受けます。
それとは違って写真の建物を見ていると、「ルーバーたくさん入れとけよっ!必要なんだからっ!色ぐらいは合わせとこうか。」というような思い切った印象を受けます。本当は緻密に設計されていると思いますが・・・。
非常に分かりやすい明快なプロポーションです。
日本にも用の美という言葉があります。必要なものだけで造られたものは何にも偏ることがなく、無理もせず初めから淘汰された美しさがあります。
その中でも扇子が一番好きです。持ち運び易く、開くとそれなりの大きさになる。そして持ち易く、仰ぎ易い。
なんともあの無駄のない広がり方が美しいと思います。
意図してできる美しさではないので、難しいですがこういうことを常に考えていきたいです。