美容院のロゴを考える

設計させていただいた、美容院併用住宅の、店舗ロゴのデザインについて、お施主様からご依頼いただきました。

 

美容院のロゴといえば、ハサミや櫛をモチーフとしたデザインが多くみられます。

 

今回ご依頼いただいた、美容院の名前は「ARTISAN」。

 

「職人」という意味です。

 

私の職人という言葉の解釈は、専門の技術を修練し続ける者です。

 

美容師の職人性というものを、強く意識づけるために、美容師の所作を何度も見続けました。

 

何事もそうですが、意識を向けて見続けると、見えていなかったものが見えてきます。

 

私が気になったのは、手の動きが何かの目的に向かって、流れるように動き続けて、一切の無駄が見えないということでした。

 

しかし、一切の無駄がないように見えても、私の分からない所作で、必ず調整はしているはずだと思いました。

 

その調整の動作でさえも、一連の動きにおさまっていることが、美容師の職人性を感じさせるものでした。

 

いずれ、我々の分からないほどの、微細な動作の向上により、高みへと達していくという感覚を得ることができました。

 

そうなった時に、美容師の手は、直線的ではなく、簡潔した数字では表せない円の動きへと近づくようにイメージできました。

 

その手の動きを形に置き換えたのが、このロゴです。

 

 

 

お施主さんへは、このロゴの部位の意味をお伝えしましたが、あえてこの場では書きません。

 

このようなことを、考えさせてもらえる時間は、とても貴重です。

 

とはいえ、弊社グランデザインのロゴも前々から、考えようとしているのですが、後回しとなりなかなか。。。

 

まあ、こちらはゆっくりと考えます。