建築の要素を表現するときに、~風とか、~調という言葉が使われることがあります。
例えば、和風とか、木目調とか。
looks like のように、便利な言葉です。
建築について、これらの言葉を、私は、極力使わないようにしています。
風とか調を使ったら、もうそれは偽者を軽く容認している訳です。
建築に携わっているからこそ、こういったことに過剰に反応するのですが、しかしこれはとても大切なことだと思います。
だから、和風ではなく日本家屋や町屋などの言葉を使いますし、木目調ではなく、本物の木を使用します。
お客さんがこれらの言葉を使われるのは、全く何も思わないですし、自分が理想としているものを伝えるときには、必要な言葉であると理解しています。
ですが、建築関係者が使うのは、問題ありかなと考えます。
ましてや、景観を重んじる地域の審査で、お役所さんに、このような表現をされると、えっ、そんなんでいいの?大丈夫?と疑問を抱いてしまいます。
こういった意識をきちんと持っておかないと、本当にいいものは造れません。
町並みとなれば、なおさらです。
強く意識していれば、言葉に表れないものです。
久々に、おいっ!と思った今日この頃です。笑