京都市で建築中の住宅を、サーモカメラで撮影しました。
かなり断熱性能の高いお家(HEAT20グレード2)なので、隙間がないかをチェックするためです。
最近は、便利でスマートホンに専用のカメラを接続すれば、モニターに温度分布を色分けした状態で映ります。
壁や屋根の断熱材に隙間があれば、温度の色が変わり、発見できます。
きちんと施工していただいていたので、隙間はありませんでした。
高性能な窓ですが、やはり壁の断熱と比べると、熱の影響を受けやすいことが一目瞭然に分かります。
例外なく、建物の断熱性能を上げるには、窓を強化すれば著しく上がります。
しかし、冬の場合、太陽の日射熱を建物内に取り込みたいわけですから、ガラスの種類は方位によって変えることも重要です。
特に、京都市内は、間口が狭く奥行きが長い土地が多いので、日射取得を考えるときに、工夫が必要です。
そして、関西圏内でありながら、盆地特有の夏暑く、冬寒いという、気候的にも厳しい場所です。
設計上できることは、先に検討、計算しておいて、工事のときにきちんと施工されているかを、今回のようにサーモカメラで確認します。
現時点で、ここまでやっている住宅は、正直少ないでしょう。
断熱や気密を考慮して設計していても、そのように施工されていなければ、ただの歌い文句だけで意味がありません。
いつも工事してくれる施工会社は、この辺を熟知してくれてますから、問題ありませんが、初めてという会社は、十分に気をつける必要があります。
神経質なように思いますが、やるんならきちんとしないと、そもそもしなくていいやんとなるのです。
といいながらも、サーモカメラで撮影してもらったりして、遊んでしまうのですが。。。
ご愛嬌ということで。