昨年から京都で計画・設計してました「照ラスハウス」の棟が上がりました。
4層スキップフロアの中央にテラスが配置された、各室への日射を考えた住宅です。
京都市内の土地は昔のなごりで、間口が狭く、奥行きが長い所が多いです。
必然的に奥行きの長い建物になるのですが、町屋の場合、暗くどんよりとする奥側に坪庭があり、採光と風が抜けるよう工夫されています。
現在でいうコートハウス(中庭を配した住宅)に近いです。
今回設計した「照ラスハウス」の形状は、コートハウスの概念に近く、名称に隠喩するテラスハウスの概念とは異なります。
一般的にテラスハウスとは、間仕切壁を共有した連続する戸建て住宅のことをいいます。
昔でいう長屋ですね。
この土地に建っていた建物も、隣とくっついていました。
元は長屋、現在でいうテラスハウスの形状であったことから、本プランの要である日射(照ラス)と掛け合わせて銘々したわけです。
番組のテラスハウスと掛け合わせたわけではありません。
スキップフロアで構造部材も多く、大工さんたちも大変だったと思いますが、無事に上棟できてよかったです。
工事関係者の皆様おつかれさまでした。
そして、お施主様おめでとうございます。