傾斜地に建つ家の気密測定を行いました。
気密測定とは、室内外の気圧差が9.8paのとき、内部の空気が外部へどの程度流れ出すか測定して隙間面積を算出し、それを床面積で割って、C値(相当隙間面積)を求めます。
C値は数値が小さくなるほど、高気密な状態となります。
C値=2.0で高気密住宅と言われます。
床面積1㎡あたり、2cm2の隙間がある状態です。
まあまあ隙間があるように感じますよね。
今回のお家で測定した結果は、C値=0.3でした。
いつも1.0以下を必須としていますが、あっさりと0.3という数値がでたのも、大工さんのきめ細やかな仕事のおかげです。
気密性というのは、室内の冷暖房負荷に影響するだけでなく、計画換気にも影響を及ぼします。
適切な換気ルートを計画していても、予期せぬところから空気が漏れると換気のルートが定まりません。
気密性が高いと、給気口から新鮮空気が流入し、計画通りのルートで室内空気が排気口から排出されます。
きれいに室内の空気が換気できるということです。
高気密になるほど、給気をしっかりしないと、室内が負圧となって、排気能力を発揮できない状態になるので、排気だけではなく給気もしっかり確保する必要があります。
建築には、第1種換気、第2種換気、第3種換気と大きく3種類の換気方法があります。
更に換気時に室内外の空気を熱交換する換気方法もあり、最適な方法を選定することが重要です。
今日は少しまじめに書きました。
最後は現場での記念撮影。
あとで写真を見て気づきましたが、お施主さんも参加してくれてました。笑