今日は天気も良く、目神山にて新築住宅の配置確認をしました。
この住宅の設計は、土地の造成を最小限とするために、傾斜地の沿った基礎形状としています。
敷地の高低差に合わせて、階層を設定しているので、斜面にへばりついた平家という感じです。
敷地の条件に応じて建築を考えるというのは、毎回もっとも悩ましいことですが、建築の大筋を決定するもっとも大切なことです。
特殊な敷地であるほど、その意味が大きく現れます。
建築設計事務所は特殊な建築を設計すると一般的に思われがちですが、むしろその土地に対してもっとも素直で無理をしない考え方をしていると言えます。
我々にとっては、土地の形状に関係なく無視して同じような形状の建物を建築するほうが特殊で違和感を感じます。
おっと、危ない危ない、なんか攻撃的な感じの文章になってしまいましたね(笑)
それだけ、敷地条件が建築の本質に大きく関係するということを言いたかったわけです。
そういう意味でこの傾斜地に建つ住宅は、他の敷地では建つことのない形態となっています。
完成したものを見てもらえれば、無理がないということを分かってもらえると思います。
さてこの度も、建築というものを目一杯考えて建築します。