木造建築の基礎の上には土台と呼ばれる柱を支える木架構の要があります。
土台を設置することを土台敷きといいます。
基礎の上に敷き並べて、アンカーボルトで基礎と緊結します。
見慣れた土台敷きも、今日は違いました。
ここまでの面積の木造建築を設計したのは初めてなので、改めて土台というものの美しさを感じました。
整然と力強く組み込まれた桧の架構。
ワイヤーフレームで表現された仮想空間のような、まるで木の海原を見ているような、そんな光景です。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造では見ることのできない、木造ならではの美しさ。
美しく、雄大で温かい、まるで海原のように。
この瞬間を感じることができて幸せだ。
なかなか木の海を見ることはできないから。