昨日は舞鶴にて建築中の美容院併用住宅の現場打ち合わせでした。
18年前はこの場所で土木の現場監督として仕事していました。
今はこうして建築のお仕事をしています。18年も経ったのだとしみじみ思います。
その当時も雪の影響を大きく受けました。
コンクリートを打つのに練炭炊いたり、雪が積もった山中で測量したり、今では良い思い出です。
今回も雪のおかげで、基礎工事に大きく影響がでました。
ようやく建物が上棟して、気候も少し暖かくなり、梅雨までは建築もはかどる季節になります。
隣地の2階建て住宅とほぼ同じ高さですが、3階建ての建物です。
階高が低いわけではなく、スキップフロアで内部空間を最大限に活用しているのです。
構造はとても複雑で、東京の構造設計事務所にお力拝借しました。
木造ですが、主に鉄骨造の計算に用いる立体解析という方法で構造計算しています。
大工さんも組み上げるまでは、完全に把握するのが困難なほど複雑な構造です。
お施主さんもこの状態になって広さや高さの間隔を完全に把握できるようになりました。
私も設計中に空間は完全に把握しているので、実際に中を歩いて空間を肌で感じるとともに、想像と図面と実物のスケールの相違を確認します。
特に何も感じなければ、想像どおりということです。
この段階で「おーすごいー!」とか大袈裟に感じるようなら、建物と空間をリアルにイメージできてないということになりますから、設計者としては問題ありですね。
今回はどうだったか?
当然、何も感じません。
マシーンのように淡々と、仏のように雑念もなく、足が少し宙に浮いているかのごとく、すぅーっと確認しながら移動するのみです。
冷徹に聞こえますが、そういう感じです。
でも、わくわくするんですよ。ここはこうしたほうがもっと良くなるかなとか、更に思考がステップアップするからです。
帰りの車の中で、ある部分についていろいろと考えて楽しみながらドライブしました。
18年ぶりに舞鶴でよいお仕事ができそうです。