今朝はプレゼンテーションでした。
ご両親が住みながら、一族が集まる住宅というより別荘のような建築のご提案。
未来へ向けて住宅という枠を超えたご要望に、プラン提案までにお時間をたくさんいただきました。
さまざまなシチュエーションを考え、想像し、想定しながらプランを考え続けました。
ご要望に一部曲面の壁というものもあったので、巻貝のようなイメージを持ちながら、親族が集まる快適な空間というものを模索した結果、くつろいだり、楽しんだりする円形の空間を中心に、外周に向けてプライバシーレベルを高くする計画としています。
内部空間を考えながら、外観のバランスを整えるのに何度もプランを調整しましたが、しっくりくるバランスにおさまり建築として定着させることができました。
お施主様にも気に入っていただき、プランの考え方にもご納得いただけたので、ひとまずほっとしました。
今回のプランで改めて感じましたが、お施主さんのご要望を深くくみ取り、建築の使用の仕方までを提案することが大切です。
プランを考える我々が想像の中で最初にその建築を使用するので、まず自分たちが納得しなくてはなりません。
部屋の広さや見た目は、あくまでどのように暮らしたいかということから導かれるもので、それが先立つような建築は住む人や使用する人が見えない、云わば商業的建築手法ということであると思います。
住まい手や使用する人のことを深く考え、施工してくれる方々と研鑽を重ね、唯一の素晴らしいものへ導くのが我々の存在意義であり、建築に対する最高のリスペクトであると考えます。
時間や労力は掛かりますが、少しでも素晴らしいと思う建築を造り続けたいと思う気持ちを高めていきたいと思います。