あしたのジョーではなく「ジョーのあした」を観ました。
今年の初めに公開された、現役プロボクサー辰吉丈一郎のドキュメンタリー映画です。
25歳から44歳までの20年間が凝縮された映画です。
私が10代半ばの多感な時期にテレビで辰吉丈一郎を見てから今までずっと尊敬し続けている人です。
男が男に魅力を感じるというのは、そうそうあるものじゃないと思います。
ボクシングよりも彼の人間としての心の強さに非常に多くの感銘を受けます。
心を強くするということは、簡単ではない。
強く向かう目標がないと心というものは強くならないように思う。
どうでもいいことについて本気で苦しんだりしないだろうから。
単にこの映画を興味で観ようと思ったわけではなく、今の自分を改めて見直すのに、辰吉さんの言葉がどのように自分に入ってくるかを確かめたいと思ったからである。
この映画を観おわって、簡単に文章として軽く感想を書けないが、とても満たされた気分。
辰吉丈一郎って誰という若い子もいるけど、男というものに完成系があるとすれば、それに最も近い人間のひとりと教えてあげたい。
真の強さというものは権力や財力でもない、自分を偽らず意思を通し続けるという自らの内に秘めたるものであると思う。
そして威張らず謙虚さも持ち続け、さらに自分を高めるということを怠ってはいけないと思う。
このドキュメンタリー映画、とてもよい刺激となりました。
辰吉丈一郎を知らないという嘘みたいな若いスタッフに強制的に観せることにします。