建物のプランを考えるときに、もっとも何が重要かといえば、内部の空間構成だと考えています。
それでは外観は二の次かといえばそうではありません。
感覚でいえば内部空間が1番としたら外観形状やバランスは1.1番くらいでほぼ同時に考えます。
内部空間がこうなると外観はこうなるといったことを一緒にイメージしながらプランを進めます。
どちらにも最も重要な寸法は高さです。
天井の高さを高く設定すれば、外観も背が高くなります。
そこで幅と奥行きとのバランスが生まれます。
このバランスを軽視すると、なんとも安定感のない建物になり、建物の品位に影響を与えてしまいます。
形状とバランスについてもうひとつ重要なのは、開口部(窓など)の配置です。
当然、内部からのベストな位置に配置し、法律も遵守した上で、外観が最もバランスよくなるよう考えます。
これらのことを全てほぼ同時の考えないと、最終的にベストなプランには成りません。
間取りを先行して、後で外観を整えるというのは限界があり、色や素材で取り繕うという方法をとるのは愚の骨頂である。
最適な建築とは、要素の調和を求めなければならない。