昨日は雨。
どこかへ行きたいという息子と大阪市立自然史博物館へ。
この博物館の本館は30数年前からほとんど変わらないように思う。
ほんとうにまるで時間が止まっているような空間だ。
少し前までは、この変わらない空間に懐かしさや歴史を感じていたが、
最近では、ただ物足りなさを感じる。
私が子供のときと同じものを息子が見ているということに、
特別な想いを抱くが、30年前とは世の中も大きく変わっている。
たしかに恐竜がいた1億年以上前という時間基準に置き換えると、
30数年というのもほんの一瞬だと認識できるのだが、30年というものは人間を成長させるのには、
すごく長く大きな時間です。
私が子供の頃は、テレビ、図鑑、恐竜のおもちゃ、そして博物館などでしか1億年前を感じることができませんでした。
そういった中で想像や妄想をして、1億年前の世界感を自分の頭の中で映像化して楽しみました。
いまでは、スマートフォンやタブレットを子供の頃から自在に操る時代に、1億年以上前という感覚も大きく変化しているように思う。
変わらないものの良さを感じながらも、よりよく伝えるための変化も考えなければならないと思います。
情報をいつでもどこでも見れる時代に、化石などの実物の見せ方も更に成長させなくてはならないのでは?と強く感じました。
動かない実物より、躍動感溢れる映像のほうが、分かりやすく感情移入しやすいですからね。
だからこそ実物の力強さをもっともっと感じられる工夫が必要だと思いました。
以前に博物館の展示構想をブログで書きましたが、あくまでアナログ発想でした。
今回は、前の案にプラスして3Dプロジェクションマッピングと音響を利用するというように構想が膨らみました。
↓
以前のブログ
http://www.gran-design.com/blog/archives/1223
<背景3Dプロジェクションマッピングイメージ>
恐竜博物館の設計依頼がくるまで構想をあたため続けますよー。