神戸市灘区・保育園新築工事も終盤

神戸市灘区に建築中の「めばえの園保育園すみれ分園」もお引渡し直前となりました。

 

JR灘駅と新JR摩耶駅の間の線路沿いに位置しています。
土地の形状に十分な広さがなく、かつ変形していて、JR線路にへばりついているような場所です。

 

設計段階でも、保育室の面積確保や、所要室の確保に苦労しました。
整形な建物ではこれらの面積が確保できないため、木造でありながら何箇所も屈折した建物となりました。

 

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平面的に斜めとなる壁が何箇所もあり構造上の耐力をXY方向に分解しながら構造計算を行い、
廻り階段の中心の壁でも耐力を取る必要があったため、その壁に耐力を負担させるために、
階段部分から外壁へ耐力が伝わるようにも工夫しました。
なかなか大変ではありましたが、なんとか耐震等級3を確保し、保育園としての安全性を最大限にまで引き上げることができました。

 

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JRの線路沿いで、新快速、快速、普通、貨物、特急などすべての列車が建物のすぐ近くを往復します。
建物の外壁と窓の工事がされていないときは、話を中断しないといけないほどの音でした。

 

そのために、外壁には遮音シートを内蔵し、線路側と音が回り込む窓は全てインナーサッシを設置しました。
今日改めて音を聞いてみると、電車の音はかすかにするものの、全く支障のない音量まで下げることができました。
子供たちも、ぐっすりお昼寝することができそうです。

 

室内の広さも変形しているわりには広く感じることができ、園児たちが遊ぶ姿が想像できました。
私の息子も来年から幼稚園です。
なんかそんなことを考えると、この建物が子供たちに使ってもらえることがとても楽しみになります。

 

この保育園は、10月から開園予定です。
なんとか間に合わすことができて、ほっと一息です。
工事関係者の皆様に感謝します。
決して工事しやすい土地ではありませんでしたが、異例の速さでかつ丁寧に仕上ていただけたことを賞賛します。

 

しかし、1歳児のトイレには目を奪われますね。
タンクとのバランスおかしすぎ!
タンクの水一気に流れたら溢れそうな感覚(笑)
いや~かわいい。

 

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カテゴリー : 新築物件

投 稿 日 : 2015年9月26日