今朝は、神戸市灘区で工事中の配筋検査を行いました。
整形な敷地ではなく、敷地の端が絞られていく形状です。
その敷地形状で、整形な建物を計画すると面積的に依頼者の要望を満たすことができないため、 あえて敷地なりの建物形状でプランを行いました。
そのために敷地が絞られている側から見ると、厚みの薄い建物になります。
この建物の前を通る人は「うすっ!」って思うでしょう。
そしてその薄い部分の内部に思いを馳せるでしょう。
あの一番薄い部分の室内はどうなっているのか?
あの一番薄い部分では何が行われているのか?
あの一番薄い部分ってもしかして。。。
知らぬ間に、この薄い部分のことが頭から離れなくなって、
この建物に恋するでしょう。
そうこの薄い部分のおかげで構造計算が大変でした。
恋心を抱いて、わざと冷たい態度を取るくらい大変でした。
全体的な耐力のバランスや、敷地なりに立ち上がる斜め壁の構造耐力の分配など、検討箇所は多くあったのですが、耐震等級3および耐風等級2を確保しました。
全棟耐震性能にこだわって設計しています。
保育園などの不特定多数の人が利用する施設ではなおのこと耐震性能をしっかりしておかなければなりません。
今日は構造の基礎となる部分の下ごしらえができました。
来月の棟上が楽しみです。
皆さんが恋心を抱いてもらえるような建物になればと思います。