事務所から車で少し走ったところに、箱木家住宅という日本最古の木造住宅があります。
お昼ごはんを食べて、みんなで行ってきました。
ここを訪れるのは約10年ぶりです。
10年経って訪れても、やはりいいものです。
堂々とした茅葺きの佇まい。
優しい土壁の風合い。
むき出しの構造材。
建物を構成する上で必要なものが全て見えます。
無駄のない空間。
軒先が低く、目線も下がる、
部屋内に居ると自然に床へ座ることになる。
座ると目線が抜ける。
高さ方向の生活空間のあり方がよく分かります。
椅子に座る現在とは、高さの感覚が明らかに違うことがよく分かると思います。
床に座る=靴を脱ぐ
椅子に座る=靴を脱ぐ必要がない。
そのうちに当たり前だと思っていたものが、
生活スタイルの変化とともに、変わるかもしれません。
経年で変化するものとしないもの。
この空間を良いと思える、人々の心は変わらないでほしいと思います。