神戸三宮店舗工事・壁に曲線を引く

神戸三宮某飲食店の店舗工事の現場。
概ね解体工事が終わり、新たな仕上げが施されようとしています。

今日はその仕上げの曲線ラインを壁に下書きして確認しました。

図面やパーススケッチのラインを忠実に再現するのではなく、
そのラインを元に、この空間で感じるままに線を引きます。

神戸三宮店舗工事・壁に曲線を引く

大きくは、図面段階のラインを踏襲していますが、
「もう少しその部分は抑えよう」とか「もっと自然な流れのほうがいいね」など、
空間を感じながら調整を加え曲線を決めていきます。

一般的な建築工事ではこのような感覚的な手法を用いることは少ないのですが、
(最近もこの手法を用いましたが。。。)
内装に自由な曲線を用いるこの店舗には、感覚を研ぎ澄ますということがもっとも重要になります。

建築として寸法を決めて割り出していくことは当然大事なことです。
建築は芸術活動ではありません。
しかし、私の中で建築を芸術にまで高めることができれば。。。という思いもあります。
だからこそ感覚剥き出しというわけでなく、建築という節度を持って仕上げたいと思います。

仕上げとなるものにできるだけ木を使わず、規則正しい直線も使わず、
日本らしさを感じることのできる空間にすることが、
今回のこのお店のコンセプトです。

建築図面試行錯誤

さてどのようなお店になるでしょうか?
工事の進捗とともにお伝えできればと考えております。

カテゴリー : 新築物件

投 稿 日 : 2013年6月10日