今日は仕事の合間に映画館に行きました。
宮大工西岡常一の遺言「鬼に訊け」
というドキュメンタリー映画です。
法隆寺修復および薬師寺の再建に力を注いだ、宮大工棟梁です。
学者と建築についてしばしば論争を繰り広げ、日本建築の伝統を守り、
そしてその素晴らしさを体現した、まさに日本建築の鬼です。
木のことを深く熟知し、それを扱う精神性に至るまで、
建築を業としている私たちにとっても超越した存在であるといえるでしょう。
この映画に中で棟梁から発せられる言葉のひとつひとつに
建築に対する心のありかたが込められているように感じました。
「千年の檜には千年のいのちがあります。
建てるからには建物のいのちを第一に考えなければならんわけです。
風雪に耐えて立つ_それが建築本来の姿やないですか。
木は大自然が育てたいのちです。
千年も千五百年も山で生き続けてきた、そのいのちを建物に生かす。
それがわたしら宮大工の務めです。」
建築を通して日本人の心を呼び覚ます、
素晴らしい映画だと思います。
明日12/4(火)まで神戸映画資料館にて上映されています。
是非!
神戸映画資料館
http://kobe-eiga.net/