陶芸界の巨匠、河井寛次郎。
彼の自邸兼陶房は現在、河井寛次郎記念館となり、京都市東山区五条坂にあります。
この民家は日本各地の民家を参考にしながら、独自で設計して建築されました。
古民家でありながら、独特な風合いがあるのは、彼自身のこだわりが込められているからなのでしょう。
中庭を介して、2階建の母屋と陶房が分けられています。
<母屋>
中庭をぐるりと半周囲むように、母屋と陶房を繋ぐ回廊があり、その途中には一坪の茶室が中庭を望むように配置されています。
<茶室>
この茶室から陶房へと入っていきます。
そして敷地の端には、立派な登り窯が構えられていました。
<登り窯>
陶房の隣にある茶室で、自作の陶器でお茶を飲みながら、新しい作品を思案していたのではないでしょうか?
どのようなことを考えていたのでしょうか?
<陶房横の休憩所>
寛次郎は「驚いている自分に驚いている自分」と語っています。
美しいものや素敵なものに直面した時の感動、こんな感動を味わうことのできる自分自身の素晴らしさについては、なかなか気づいたりしないものです。
こんな見落としがちな心を寛次郎は大切にしたと言われています。
そしていつも子供のように感動する心を失わず、どんなことにも喜びを見出し、そしてそれらを愛し大切にした、そんな人物でした。
帰り道、高瀬川の流れを見て感動している自分、感動することの素晴らしさをもっと大切にしようと思いました。
年をとるにつれて新鮮に思うことが減って、感動する局面も少なくなっていきますが、そういうものだと思わずにもう少し深く考えてみることも大事なのでしょう。
<高瀬川>
ブログランキングに参加中です。
読み終わったら1クリックのご協力お願いします★