アラブ世界研究所。
先に書いたノートルダム大聖堂から500Mほど離れたところにあります。
この建物はフランスの大建築家ジャン・ヌーベルたちによって設計されました。
ジャン・ヌーベルはこの建物で脚光を浴びました。
これ以降、数々の有名建築を生み出しています。
特に光について深く考えているので、ガラスを使った建物が多く見られます。
一度大阪で開かれた、ジャン・ヌーベルの講演会に行ったことがありますが、頻繁に「光の戯れ」というフレーズを使っていたのを強く覚えています。
1987年に竣工したこの建物は見てのとおり異様な風貌です。
南側の外壁面はアラブ文化で見られる幾何学模様を模した、カメラの絞りのような機能を有する機械で埋め尽くされています。
この機械は単なるデザインだけではなく、実際に稼働して光を取り込む量を制御しています。
現在は故障しているようなことも聞きましたが、それにしても圧巻です。
建物内は、博物館、図書館、展示場、レストラン、ワークスペースなどで構成されています。
それにしても、機械の内部に入った印象でした。
でも工場とかそういう感じではなくて、本当に自分が小さくなって電化製品の中を歩いているような感覚?でしょうか。
機械的でありながら、細部まで神経の行き届いた建物でした。
妥協など一切許さない人なのでしょう。
そういう顔をしています。
ちょっと似てないかも・・・。
このぐらいの顔にならないと、巨匠にはなれないのかもしれません。
こう睨んだだけで、周りの人を飲み込んでしまうような・・・。
以外と、やさしい人かもしれませんね。
ところで気になるこの建物のお値段は・・・当時のレートは分かりませんが、現在のレートで言うと
建築コストだけで、約6,800,000,000円!!
仮に今から60歳まで29年間働くとして、1ヶ月に2000万円貯金することができたら、キャッシュで建てることができそうです。
29年間アルバイトなら、時給27,000円で、全く眠らずに働き続けると、建築可能です。
あっ土地代忘れてました・・・。