ポルト 1 =Porto 1=

ポルトガルで一番楽しみにしていた街がこのポルトです。
「魔女の宅急便」の原風景となった場所です。
ジブリ映画で「魔女の宅急便」が一番好きです。
素直さや、嫉妬や、悩みを魔女の魔法と比較しながら、無理なく表現しているところが、とてもいいです。
そして舞台となった街、空を飛ぶキキの背景としての素晴らしい景色がすごく印象に残りました。
これこそヨーロッパなんだと、子供の頃に初めて街並みというものに影響を受けたことを覚えています。
こんなキレイな街に行きたい、住みたいと心に思いました。
期待満々で行くと、だいたいが裏切られます。
電車でポルトの駅周辺は、さほど他と代わり映えもなく、普通にバスに乗って中心地まで移動しました。
しばらく行くと・・・「出たっ!!!時計塔!!!」「いや、映画とは少し違うか?」
ポルト1
映画に出てくる時計塔のモデルはオーストラリアにあるそうです。後で知りました。
そして川に向かって歩いて行くと・・・「出たっ!!!フェラーリ!!!」
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これはアイスマンが必死に「写真一緒に撮っとけって」と言って、無理矢理撮られた写真です。何で必死なのか分かりません。イタリアやし。
「おお~これは・・・映画の風景に似てるような・・・。キキがこの街に住み始めてすぐに日用品を大量に買っていた通り・・・。」
ポルト3
こんなことを考えながらも、隣にはアイスマンがいます。飯のことしか言わない彼は、散策コースをこちらに任せきりの毎日です。
そんな彼は、マクドナルドを嫌います。「栄養が偏っていて、こんなもんアカン。」と言っていたことがあります。でもSUBWAYには頻繁に通っていました。野菜が多いけど、似たり寄ったりだと思います。それにケバブもよく食べてるし。
ドウロ川にようやく出ました。このドウロ川に向かって軒を連ねているポルトの街並。あの橋の上に行かなくては見えません。
「結構遠いな・・・。」でも楽しみです。
ポルト4
上を目指しているとアイスマンは疲れてきたみたいです。「いやいや、さっき休憩したとこやん。」と思いました。
なかなか回復しないアイスマンと別行動したくなってきました。四六時中一緒にいて、モチベーションが違ってくると、だんだんしんどくなってきます。
「オレ、今、空飛ばれへんやろな・・・。」そんなことを思いました。
たぶんもっと言葉が通じたら、細かい表現を言葉で伝えられたら、もっと楽だったのかもしれません。
それまでなんとかなってきた言葉の壁を大きく感じた瞬間でした。
心さえあれば言葉なんて適当でも伝わると思っていた自分への、試練でした。
結局言葉があったら、適当なウソも言えるし、思ってもいないことを言葉にすることだってある。
しかし本心は、語学が達者な人が喋れない人を見下している(全員ではありませんが)、その態度が気に入らなかったのかもしれません。
なんともみっともない話です・・・。
次回「アイスマンとの絆・ポルトの本当の風景は・・・」です。