長い計画の末、基礎工事にまで至りました。
敷地の形状に沿って2段階に折れ曲がった建物形状となったのは、園庭を確保するためでした。
可能であるならば、子供たちが、すぐ外で遊べる環境がいい。
保育園の建築には、園児一人あたりの面積や、人数による園庭の面積など、決まりがあります。
小規模な場合、近くに公園などがある場合は、園庭は必ずしも必要ではありません。
特に都心部では、気軽に外で遊べる環境が減りました。
子供のころは、そこらじゅうで、遊びました。
今は、いろいろと窮屈になりました。
外を感じることは、とてもいいことです。
いろんなものが発達して便利になったことは、それで素晴らしいし、でもそれ以上に、外で得るものは多大です。
太陽を浴びたり、影を追ったり、暑さを感じたり、寒かったり、風を感じて、何かを思いついたり、何かを工夫したり、身を委ねてみたり。
この保育園で、少しでもそういったことが生まれるように、そんな建築になるよう、現場を進めていきます。
今月中には、上棟です。
楽しみと期待で、工事が進んでいきます。