約6年ぶりにスペインに訪れました。
今回は、建築仲間との訪問です。
主にバルセロナでの滞在で、当然建築を学ぶ機会ではあったのですが、今回はフラットな気持ちで、空気を感じられるような時間にしたいと考えていました。
行きの飛行機内では、自分を鼓舞するために、やはりこの映画。。。
まず最初に訪れたのは、コロニアグエルにある、ガウディ未完の聖堂です。
ガウディ建築の中でもっとも、素晴らしいと思う建築物です。
建築は静物ですが、この聖堂は生物のような佇まいで、私たちを魅了します。
椅子に腰掛けて、その場の空気を感じていると、特異性のある構造が、自然に感じられ、全てがしっくりとくるのです。
ガウディ建築といえば、装飾的なとか、独特なとか、奇抜な建築だと思う人が多いのですが、その場に身を置くと、その合理性や、無理のない空間を感じることができるでしょう。
これが、私にとっての建築を感じるということです。
見た目だけで、評論するのではなく、その身で感じて、感覚で建築を捉えるということは、その建築の真髄に触れるもっとも有効な手段だと思っています。
この建築だけではなく、周りの環境にも、気を向けると、より多くのことを感じることができます。
建築を観るというよりは感じる、そんな時間にしたいと思い、最初から多くの建築に訪れることはせず、なるべく街を歩くことに時間を費やしました。
食文化、街並み、人々の様相、6年経った今、懐かしいと思うようではいけないとも思いました。
そんな、スペイン建築研修を少しずつ、投稿したいと思います。