大阪のJAXON(ジャクソン)のショールームを見学させていただきました。
展示されている浴槽に入らせてもらい、サイズ感の確認を行うためです。
実際に図面に落としこめても、感覚が伴わないと、お客さんに提案はできません。
日本では馴染みの薄い浴槽となると、普段の感覚とは全く異なってきます。
それに加えて、排水方法、ジェットとブロアのポンプ、空気を送り込むための装置などの納まりも設計上知っておかなければならない重要なことも話を聞くことができました。
JAXONの浴槽は、80種類以上のラインナップがあります。
その中の大きなものから小さなものまで10種類程度が大阪で展示されており、それぞれ体験しましたが、一番しっくりきたのが、もっとも小さな浴槽でした。。。
バルセロナで住んでいたアパートも広い洗面室に浴槽とトイレがひとつながりに置かれていて、浴槽の中でシャワーを浴びます。
そうなると洗い場を兼ねられるある程度大きな浴槽でないと、窮屈で辛い。
そういった意味である程度の大きさは必要かと思います。
こういったことも身をもって知っていると、お客さんへの伝え方も変わってきます。
こういったことを集積して、頭の中のイメージの輪郭をより濃くして、そこからの派生を考えたりすることが、設計に大きな力を与えてくれるのです。
家事、炊事、外食、街を歩く、遊ぶなど、全て設計するという目線で日常生活を送らないと駄目でしょう。
それに加えて、もっとも必要なのが柔軟性。
昨晩、「明日、マイケルの日やな。」と話掛けたところ、
「なんすかマイケルって?」と心を濃灰色の鉄の扉で閉ざしたような言葉が返ってきました。
「マイケルやろ明日、マイケル!!」
「マイケルぅ?」もう一重扉を閉めたような音が聞こえました。
何度も言わされると辛いのですが、固く閉ざされた鉄の扉を開放するまで、私は言い続けました。
こういうことなんです、設計って。