プラン提案で伝えたいこと

今年初の住宅プランの提案でした。

 

プレゼンテーションでもお施主さんに気に入っていただけたと思います。

 

くろげる場所として大空間を設けたとても分かりやすいプランです。

 

 

空間の表現が明確でない場合は、まずプレゼンテーションで話す内容に困ります。

 

最近の建築業界は「だんねつだんねつ」って宣伝してますけど、それは当たり前にやればいいことで、優れた建築空間で単純に気持ちいいということが何より大切だと思います。

 

そうじゃないとおもしろくないし、プレゼンでほとんど性能の話ばかりになりますよね。

 

整形にはなっているけれど、とりあえずご要望の部屋数と面積は取りましたみたいなプランは、どんなプレゼンテーションしているのかが気になります。

 

極端な例ですが、ガウディが創造したサグラダ・ファミリアの中に入って、あの絶対的な空間美に圧倒されるより前に、「寒っ。ガラス面からのコールドドラフトが辛い。」とか考えないと思うんですよ。

 

だから、こんな空間で暮らせたらわくわくするとか、美しいとか、感性的なものが先にあって、当然構造も丈夫、温熱環境もきちんとしてるという伝え方のほうが、自然なように思うわけです。

 

だから宣伝文句も、「世界遺産建築を創ります!(当然耐震・断熱もやってます。)」安直で極端ですが、こんなのでいいかなぁと思います(笑)

 

こういった考え方をできるようになったのは、前職で温熱環境に対する考えを身につけさせてもらったからだと思います。

 

この経験がなければ、私の性格上、「断熱断熱って何やねん。もっさい建築ばかり建てて。」みたいなディスりオーラ満載の小っさい男になってたと思います(笑)。。。今もそこそこ小っさい男ですが。。。

 

年明けて初のプレゼンテーションということもあり、グランデザインの建築について改めて考えてみたのでした。