先日、カブトムシ20匹すべてが無事羽化しました。
まだ羽化して間もないので、外に出てこず土の中でゆっくり過ごしています。
カブトムシとの付き合いも長いのですが、約1年で命をまっとうするのを見ていると、とても短い生涯だなと思います。
ですが、そう思うのは人間をベースに考えるからであって、カブトムシ自身は短いとか考えてないでしょう。
カブトムシと人間の時間の感じ方は同じとは言えないのです。
生物ごとに寿命が違うというのも不思議です。
寿命は同じだけど、時間の感じ方が違うということも考えられます。
もしすべての生物と呼ばれるものの寿命が同じだとしたら、
カブトムシの平均寿命1年=日本人男性の平均寿命80歳
となります。
では、カブトムシを人間の時間軸に合わせると、卵から羽化までが約8ヶ月なので、現在のカブトムシの年齢は、80歳x8ヶ月/12ヶ月=53歳です。
私よりすでに先輩です。
カブトムシの時間は我々人間の約80倍のスピードで流れているということを、否定することはできません。
その速度の中で彼らが感じてることを我々は感じることができません。
彼らからすると、我々の手が数ヶ月かけて徐々に近づいてきて、数ヶ月かけて角をつままれて持ち上げられる。
彼らからすると、どういう状況か理解できていないのだろうと思う。
我々も自らの意思で行なってると思ってることが、もっと大きな何かに操られているだけかもしれない。
我々はその存在を理解することはできないのだろうと思う。
久々にスケッチをしながら、カブトムシを注視していると、もっと頑張らねばと思うのでした。