先日、1年半以上前に引渡しをしたコンパクト介護住宅へ訪れました。
伺うと毎回嬉しい言葉をいただきます。
建築という仕事でよかったと思います。
かなり前ですが、お施主様からいただいたメールを読み返しました。
下記、お施主様からのメール
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「今日来てくれたヘルパーさんがこのお家を設計された方に伝えてほしいことがあるとのことでした。
ケアをするのが毎回楽しみで来て下さってるそうです。
それは、初めて来た時から家の空気感がとても居心地がよくて、何でだろう?と不思議に思っていたそうです。
緊張もせずに、ケアに集中できて、ケアしているこちらの方がほっとできる、
他の訪問先でへこんだ後もここに来たら何故かリセット出来る、この気持ちは一体何だろう。
たくさんの職人さんが精魂込めて作ってくれた話をすると彼女は泣きながら聞いていたそうです。
たくさんの人のたくさんの想いが込められたお家だから、きっとケアする側の人のことも考えて設計されたお家だからこそ、
この家の何とも言えない空気感があるんだと感動されたそうです。
たくさんの方をケアされてきたそうですが、このお家に来る日を楽しみにしてくれているそうで、
介護現場はやはり厳しいのが現実の中、そういうお家は初めてだそうです。
このお家がヘルパーさんと私たち家族を繋いでくれたんだと改めて実感しました。
そんなお家にこれからも住めるのが嬉しいです。」
(文章を一部省略、人物を特定する言葉は省いてあります。)
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たいへん有難いメールです。
次に向かう勇気をもらえます。
工務店さん・職人さん・設計者の想いが合わさってこその空間です。
私が思う建築にもっとも重要な部分が、その空間に居る人の感情を良い方向に動かせたこと、
そのことが一番嬉しいことです。
工務店さん、職人さんたち読んでもらえましたか?
次もその次も、もっと良いものができるように、またよろしくお願いします。