先週、豊岡市で工事中の木造平屋建てのデイサービスが上棟しました。
基礎の配筋検査のときも大きいと思いましたが、
軸組みが組み上がると、更に大きいといった感じです。
平屋ならではの空間質量を感じます。
機能訓練スペースとカフェスペースの天井は屋根勾配なりの
勾配天井となり、最も高い所では2階建てほどの高さです。
天井の高さというものは、空間を構成する上で非常に大切な要素で、
ただ高ければよいというものではないと思っています。
高いなりの意味が必要です。
このデイサービスでは、南側からの日射を取り込むために、
天井を勾配天井とし、南面のハイサイドから光を大空間へ導きます。
また天井までの間に水平梁を設け空間を分断することで、
高さへの認識をある程度低くなるよう抑えています。
誰でも理解できることですが、
天井が高い、室内が広いということは、その中に居る人の周りの空間容積が大きくなります。
より広く、より高くとした方がよいように思
われるかもしれませんが、
かえって落ち着かない、気が散る、不安など人によってはマイナスな要因となる場合もあります。
今回のデイサービスの空間では、天井の高さが少し心配でした。
前文に書いたように水平梁がうまく空間認識としての高さを抑えている
おかげで、いい具合になったと安心しました。
そんなこんなでよい上棟となりました。