養父市某施設建築プレゼン

今日、養父市にて某施設の建築計画のプレゼンに行ってきました。

2週間で建築計画プランをまとめ、プレゼン資料の作成まで行わないといけなかったのですが、
その間にプランを3回も再考しました。

住宅の計画とは違い、店舗の新築は、多くの人が利用し、また多くの人が目にするので、
さまざまな視点で計画しなくてはなりません。

直近に竣工した、久美浜湾沿いのベイクックというレストランは、久美浜湾という最高のロケーションがあったので、
建築コンセプトが明快で、それを主体に設計することができました。

今回の養父市の敷地は、外的要因として、久美浜湾のような強烈なものはなかったので、
内部の空間と平行して、外的要因の追求に試行錯誤を重ねました。

敷地を見て、要望を聞いて、ひとつの空間のあり方が浮かんではいたのですが、
それを建築的に当てはめていくことにとても時間が掛かりました。

最初のプランでは、外部と内部の空間の境界がうまくいかず、2回目はそのプランを改良しましたが、やはりうまくいきませんでした。

時間がないとはいえ、そんな納得のいかないプランのまま進めるわけにはいきませんので、もう一度考えをリセットして考え直した結果、
段階的に、外部から内部の空間につなげるという考えに至りました。

外部→半外部→内部といったように、建築の壁ごしに内外が分かれているのではなくて、空間で内外を分けるというプランにしました。

このプランでは外周の格子に囲われた中に、部屋ごとの分棟の建物が通り庭によってつながれています。
外から見れば、一つの建物ではあるけど、その中に入ると最小単位の町?というイメージでしょうか。

これですべての各室から通り庭を望むことができ、やさしく落ち着く空間が生まれます。

昼間は、外周の格子の隙間から柔らかく内部が見え、夜はその内部の光が外へ溢れ出します。
夜は行灯のように、静かに温かく辺りに灯りを与えるでしょう。

養父市某施設建築プレゼン

養父市某施設建築プレゼン

養父市某施設建築プレゼン

そういえば学生のときにこのような住宅のプランをしたことを思い出しました。
格子を使う意味合いは、今回の計画とは違いましたが、外に漏れる光は学生時代のプランとよく似てます。

似ているけど今のほうが、良い光となっているようにも思います。
学生時代は演出という要素が大きかったように思います。
言い方を代えれば、わざとらしい。。。

でも今は、意味を持ち、それを自然に利用できて、周りへの影響も適切であるように思います。

学生時代の自分に進化してるよって教えてあげたいですね。
今も建築というものへの試行錯誤は続いていますが、
学生時代は、考えすぎて思考が混沌としていましたから(笑)

さてさてお仕事しましょ。

カテゴリー : 新築物件

投 稿 日 : 2014年5月12日