王家の谷 =Kings Valley=

ルクソールのナイル川西岸に、岩窟墓群があります。
そのお墓は岩山の谷に散らばっており、発見されているだけでも64つもあります。
王家の谷
<王家の谷模型>
王家の谷
そのうち24つが王墓です。
あの有名なツタンカーメンのお墓も含まれています。
19歳で没したとされる若きファラオです。
王家の谷
王家の谷
ツタンカーメンの黄金のマスクと装飾品は、カイロにある考古学博物館で展示されていますが、
この王家の谷にはケースの中に横たわったツタンカーメンのミイラがあります。
ほとんどのお墓が盗掘にあったようですが、このお墓だけは盗掘されていませんでした。
しかし、発掘関係者やスポンサーが次々と不慮の死を遂げたので、「ファラオの呪い」という伝説が生まれることになったのでした。
そんなことを考えてながらミイラを見ていると、背筋が凍るような感覚を受けます。
だから写真におさめることはしませんでした。
王家の谷
不吉な・・・そもそもお墓の見学ということ自体なんか妙な感じです。
と、一人の女性が遠くを眺めながらスケッチをしていることに気付きました。
ここへくるバスの中で、隣の席に座っていた韓国人の女性です。
日本に半年ほど住んでいたらしく、日本語がとても達者でな方でした。
「絵を描いているのですか?」
女性「はい、カメラを忘れてきてしまったので、絵を描いて残そうと思います。兄は絵が上手なのですが、私は昔から絵が下手で。。。良い絵ではないのですが、みんなに見てもらおうと思います。」
スバラシイ!!!
私は持っているカメラを地面に投げつけてやろうと思いました。
投げつけませんでしたが。
王家の谷
「絵を描く女性」
彼女の視線の先にはどのような世界が広がっているのでしょうか?
彼女の視線の先を追うことによって、この写真の奥を想像できます。
「ファラオの呪い」、この純朴な気持ちによって浄化されますように。
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